研究課題/領域番号 |
19H01488
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
羽田 尚子 中央大学, 商学部, 教授 (80384022)
|
研究分担者 |
乾 友彦 学習院大学, 国際社会科学部, 教授 (10328669)
池田 雄哉 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 第1研究グループ, 主任研究官 (40836433)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
|
キーワード | イノベーション / 人事・組織管理 / 探索型イノベーション / ステージ型プロジェクト管理 / 博士号保持者 / 研究開発マネジメント / 設問票調査 / 研究開発 / マネジメント / ステージ型管理 / 企業文化 / 高度人材 / 探索型の研究開発 / 組織管理 / 人的資本管理 / 設問表調査 / R&D / 人的資本 / 研究組織 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、民間企業に所属する博士号保持者の知識がイノベーションに結実する構造を解 明する。具体的には、「全国イノベーション調査」(一般統計調査)の標本企業のうち、博 士号保持者が在籍する企業を対象に、研究組織管理・人的資本管理に関する質問票調査を実 施する。調査で得られたデータを企業情報・特許情報を含む複数のデータベースと接合し、博士号保持者の高度専門知識が組織内外で活用される構造を分析する。本研究の成果は、企業における博士号保持者の活用方法や採用マッチング改善へ寄与し、産学連携を含む科学技術・イノベーション政策の評価・立案等にも示唆を与えるものである。
|
研究成果の概要 |
本研究は、2020年1月~2月にかけて、研究開発を行っている日本企業を対象に、独自の設問票調査である『研究開発マネジメントに関する実態調査』を実施した。まず、調査の集計結果に基づき、人的資本・組織管理がイノベーションに与える影響について記述的な分析を行った。次に、調査データを政府統計や信用調査会社が提供する財務・企業情報と接合し、定量的な分析を行った。具体的には、ステージ型プロジェクト管理の採用、中間目標の設定、中間評価結果のフィードバックがイノベーションを促すのか検証した。博士号を保有する研究者・技術者の採用が企業のイノベーション活動に及ぼす効果についても検証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人事・組織マネジメントが独自の設問票調査により、研究開発を組織的に実施している企業の人事・組織マネジメントの現状を整理することができた。さらに調査データと企業属性との接合データベースに基づく実証分析により、イノベーションに有効な人事・組織マネジメントを示すことができた。例えば、実務的な観点からは、段階的プロジェクト管理の採用は新規性の高いイノベーションの実現を促すが、イノベーションに有効なフィードバックのタイミングやその提供者は、企業が目指すイノベーションの新規性によって異なる可能性がある。政策的な観点からは、政府による研究開発補助金は、一括支給をするよりも、段階的な支給が有効である。
|