研究課題/領域番号 |
19H01490
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
田島 夏与 立教大学, 経済学部, 教授 (50434197)
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研究分担者 |
横澤 一彦 筑波学院大学, 経営情報学部, 教授 (20311649)
浅野 倫子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (40553607)
一ノ瀬 大輔 立教大学, 経済学部, 准教授 (80458926)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 景観 / 環境評価 / 表明選好法 / VR(仮想現実) / 認知心理学 / 表明選考法 / 心理実験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では景観に含まれる要素をVR(仮想現実)上で任意に変化させ、それが景観の経済的価値に与える影響を明らかにする手法を開発し、今後の景観保護に向けた合意形成や政策の策定に資することを目指す。具体的には、VRモニターを用い、心理学の実験手法に基づいたランダム化比較試験により、景観の要素(色彩等)の違いおよび時間的変化に対する被験者の選好、心理的評価と支払意思額を明らかにする。さらに、色彩選好についての認知心理学的理論等を踏まえ、景観要素が景観の経済的価値を左右するプロセスを検討し、経済的価値の推定精度を向上させる。
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研究成果の概要 |
現実の環境は三次元で構築されているが、これまでの経済学分野での多くの環境評価研究では平面の画像や言語による説明などで評価対象の景観についての情報提示を行った上で、その環境を保全するための支払い意思額を尋ねることで評価してきた。本研究では、経済学研究者と心理学研究者が協働することにより、空間において自己の身体と周辺環境を人間がどのように認識しているのかを明らかにするとともに、環境の経済評価の枠組みの下で環境に関する情報の与え方や人による情報の受け取り方によってその評価が影響を受けるのかを、画像の提示方法や支払い意思額の訊ね方を変えた実験及び実証研究を通じて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
景観についての情報の与え方によって実験(調査)参加者の支払い意思やその一貫性に差が生じうることを、条件を変えて行った一連の実証研究を通じて明らかにした。景観についての情報が心理的な評価や支払い意思につながるメカニズムについては今後解明すべき課題が多く存在するが、認知心理学の研究者と共同して研究を進めることによって多くの仮説や研究課題を得ることができた。 研究の当初の段階で行った基礎研究から、学術論文計7件を公刊した。一連の実証研究の結果についてはこれまでに2件の国際学会と2件の国内学会での報告を行うとともに、学術誌への投稿や改訂に取り組んでいる。
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