研究課題/領域番号 |
19H01522
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 椙山女学園大学 (2020-2022) 京都大学 (2019) |
研究代表者 |
椙山 泰生 椙山女学園大学, 現代マネジメント学部, 教授 (70323467)
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研究分担者 |
牧 兼充 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 准教授 (60348852)
長内 厚 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (70452505)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | オープン・イノベーション / 起業エコシステム / 定性研究 / 制度ロジック / 定量研究 / スタートアップ / 起業家 / 組織学習 / 組織能力 / 制度ロジックス |
研究開始時の研究の概要 |
既存企業がオープン・イノベーションを目指して起業エコシステムの活用を図る際に直面する問題やその克服のプロセスについて,組織能力と制度ロジックの概念枠組みをベースとして分析し,既存企業とスタートアップ,VC,大学などの各プレイヤーの行為のメカニズムを概念化して理解を深めるというのが,本研究の目的である。研究方法としては,概念や理論の生成を目的とした定性研究を採用し,インタビュー調査を主たるデータ収集の方法として実施する。
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研究成果の概要 |
既存企業がオープン・イノベーションを目指して起業エコシステムの活用を図る際に直面する問題やその克服プロセスについて,主に制度ロジックの概念枠組みをベースとして分析し,各プレイヤーの行為メカニズムの理解を深めるというのが,本研究の目的である。 研究成果は、(1)オープン・イノベーションにおける起業家側の相手選択や、制度ロジックの違いに対する対応、(2)スタートアップと大学とのロジックの違いによる制度的複雑性、(3)投資側である既存の事業会社とVCの制度ロジックの違いや、その制度的複雑性がスタートアップの生存に与える影響、(4)国境を越えたエコシステムの活用という4テーマの研究としてまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オープンイノベーションのような新しい現象を考えるとき,ベンチャー企業と関わるプレイヤーの規範や価値観の違い、すなわち制度ロジックスの違いという観点を考えることが必要になる。それらをどのように概念化すればこの現象の分析から有益な洞察を得ることができるのかという問いは,起業エコシステムとの協業による新規事業創造が不可避となっている現代の企業経営にとって重要な問題であるにもかかわらず,十分な研究の蓄積がなかった。本研究は、この問題に正面から取り組み、様々なプレイヤー間の制度ロジックスの違いに起因する影響について概念化した。ここでの理解をもとに、企業の戦略や政府の政策が定められることが期待される。
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