研究課題/領域番号 |
19H01545
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
恩藏 直人 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70194652)
|
研究分担者 |
大平 進 千葉商科大学, 商経学部, 講師 (30709001)
坂野 友昭 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40139506)
石田 大典 日本大学, 商学部, 准教授 (80507872)
岩下 仁 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (30608732)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
|
キーワード | マーケティング戦略 / クラウドソーシング / 製品開発 / オープンイノベーション / 組織学習 / アンラーニング / 新製品開発 / 製品デザイン / クラウド・ソーシング / 製品デザイン要素 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、製品デザイン要素の先行要因のなかでも、クラウド・ソーシングに着目し、それが製品デザイン要素を通じて製品優位性へと結びつくメカニズムを明らかにしていく。マーケティングにおける製品デザイン研究は既に多く取り組まれているが、先行要因として、今日注目を集めているクラウド・ソーシングに焦点を当てた研究は行われていない。そのため、本研究によって、貴重な理論的貢献のみならず、実務的貢献も期待される。クラウド・ソーシングの効果を明らかにできれば、製品デザイン要素を通じた競争優位の獲得へと導く指針を示せるため、わが国の企業の発展に貢献できると思われる。
|
研究実績の概要 |
近年、ビジネスの現場のみならずアカデミックの世界から、製品開発におけるオープンイノベーションの実施に注目が向けられている。ところが我々が知る限り、組織学習の文脈からオープンイノベーションとパフォ-マンスの関係を明らかにしようと試みた研究はほとんど取り組まれていない。そうしたリサーチギャップを埋めるべく、本年度においては仮説モデルの構築およびサーベイ調査を行った。 2022年度の前半では、先行研究のレビューを基に、組織学習とオープンイノベーションに関する理論から仮説モデルを構築した。そのモデルでは、チームレベルや企業レベルの能力から新製品パフォーマンスに至るメカニズムの解明を試みている。 調査に当たっては、二段階の調査を実施した。具体的には2022年11月から、一段階目として、上場企業約9200社を対象に往復はがきを用いて、オープンイノベーションの実施状況や取り組みの実態について把握した。2022年12月からは、二段階目の調査として、返答のあった企業のうち、回答資格を有する約1000社を対象に、郵送調査を実施した。回答者は、新規事業開発プロジェクト、商品企画、研究開発管理部門のマネジャーである。 最終的には276の回答を得た。その後、データを入力し、集計、そして分析ステップへと進めている。ここでの調査では、オープンイノベーションを製品開発に取り入れる際に、どのような意識が働き、どういった影響を成果に及ぼしているかを明らかにしようとしている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナによる影響で、予定していたインタビューなどが予定通りに実施できず、後ろにずれこんでしまったため。
|
今後の研究の推進方策 |
データ分析を進め、仮説モデルの有効性を確認する。その上で、国内外の学会報告を行うとともに、論文誌への投稿を行う予定である。また、クラウドファンディングに関して、新たな調査を計画しており、2023年秋には実施する予定である。
|