研究課題/領域番号 |
19H01568
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 浦和大学 |
研究代表者 |
河東田 博 浦和大学, 社会学部, 教授 (80258318)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知的障害 / 性 / 社会構築 / 就労支援事業所 / 性に関する認知・理解 / 性的生活の質 / 性のノーマライゼーション化 / 性的共生 / 性教育 / 性の認知・理解 / 性のノーマライゼーション / 生活の質 / 性の講座(試行) / 日本 / 特別支援学校 / 性に関する認知・理解力 / 「性の講座」(試行) / 障害(児)者福祉 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、知的障害のある人たちの性が歴史的・社会的にどのような取り扱いを受けてきたのかを構造的に明らかにするとともに、知的障害のある人に学校や学校卒業後の日中活動や就労の場で性に関する教育をどの程度行っているのか、知的障害のある人は性に関する事柄をどの程度認知・理解しているのか、学校や学校卒業後の日中活動や就労の場で知的障害のある人たちの認知・理解に応じた性教育を行うためにはどうしたらよいのか、を検討することを目的として行う。 本研究の目的を達成するために、文献研究、全国調査、面接調査、「性の講座」を実施し、知的障害のある人の性をめぐる社会的実態と性教育のあり方を総合的に検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、5課題(1:性をめぐる歴史的・社会的・構造的実態、2:就労の場における性教育実施の実態、3:性に関する認知・理解の実態、4:性教育プログラムの開発、5:性のノーマライゼーション化の検討)解明へのアプローチを行った。 研究結果を踏まえ、性のノーマライゼーション化を図るために、「知的障害のある人のための社会-性的包括支援モデル」を提示した。公的支援を導入しながら、わかりやすく「性と対人関係」に関する情報を伝え(「機能性」)、「個別支援」や「心理的前提条件」「地域住民の理解」を得ていくことで、性のノーマライゼーション化も性的共生社会の創造も可能になると結論づけることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性をタブー視する社会的風潮や知的障害のある人の性に対する偏ったイメージ、性に目覚めないでほしいという親の意識などが関係し、これまで知的障害のある人の性に関する研究も実践も十分になされないできた。 本研究では、知的障害のある人の性に対する歴史的・社会的対応を構造的に明らかにし、就労の場で性教育がどの位行われているのか、知的障害のある人が性に関する情報をどのように入手し、どの程度認知・理解しているのか、その実態を明らかにしながら、就労の場における性教育実践への方途を実際的に解明しようとした。その結果、本研究は、理論的に深められ、性教育実践にも役立つ、学術的価値と社会的意義が成果として得られた。
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