研究課題/領域番号 |
19H01596
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
北川 清一 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (50128849)
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研究分担者 |
耕田 昭子 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (20772578)
高田 祐介 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (20880066)
川向 雅弘 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (80737841)
稲垣 美加子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (30318688)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | ソーシャルワーク / 家族ソーシャルワーク / 施設養護論 / 社会福祉組織論 / 施設養護 / スーパービジョン / 人材育成 / 人材養成 / 実践組織の環境 / ソーシャルワーク組織 / 職場内研究 / ケース管理責任 / 生活型児童福祉施設 / アセスメント / 家庭支援 / ソーシャルワーク実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の題材となる児童養護施設群を中核とする生活型児童福祉施設では、施設生活を余儀なくされた子どもの「荒み」にいかに対応するかの議論が深まらないまま、施設養護の過程に多様な実践課題が重層的に浮上している。 そこで、本研究は、生活型施設の最大の特徴であり、久しく支援展開の隘路とも言われてきた「集団」を媒介とするソーシャルワーク実践を担える人材の育成とスーパービジョンの取り込み方法を提起する。すなわち、スタッフ間でソーシャルワーク専門職としてのアイデンティティの共有が図られ、業務遂行の場で内実化できる実践環境を整える方略の探求を目的に研究計画を構想した。
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研究成果の概要 |
本研究が取りあげる児童養護施設は、わが国におけるソーシャルワーク専門職の実践現場として最も近代化・専門化が遅れていると指摘されいる。また、そのような状況を放置してきたことについて、国際連合は、再三にわたり「人権侵害」として関係者に勧告してきた。 実践環境の改善を提言するにあたり、本研究では、実践事例を収集し、そこから抽出した課題の対応策として、ソーシャルワーク理論が提起する「skill」や「art」を支援の過程(hellping process)においていかに身体化(performance)できるかを提起した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「行政の下請的人材としての社会福祉士」と言われるわが国における社会福祉専門職を取り巻く閉塞的状況を打開する「方略(strategy)」について、「かかわり困難」を口実にせず「一歩前に踏み出す」支援例を収集し「事例集」として取りまとめた。本研究では、それを「制度化未満対応」と命名し、施設養護に参与するソーシャルワーカーの職責(社会的な責任)とされるボトムアップ型政策提言を発信する「支援的態度(attitude)」の「形」の一つとして提起することができた。
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