研究課題/領域番号 |
19H01601
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
木原 活信 同志社大学, 社会学部, 教授 (20275382)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ジョージ・ミュラー / 山室軍平 / 石井十次 / ブラザレン運動 / ブリストル孤児院 / キリスト教社会福祉 / ソーシャルワーク / 敬虔主義 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ジョージ・ミュラー(1805-1898)の福祉思想が日本の社会事業形成へ与えた影響に関する総合的研究である。ミュラーという人物については、孤児院創設者、キリスト教伝道者、として知られているが、社会福祉研究の中では、十分に検証されることがなかった。 本研究では、1)ミュラーの人物像を学術的・実証的に解明する。その際、彼が強く影響を受けた敬虔主義思想を明らかにする。また彼もその運動のリーダーであったブラザレン運動を実証的に解明する。2)ミュラーが日本に及ぼした影響について、山室軍平、石井十次の関連から日本近代の社会事業形成の影響の全体像を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究は、英国のジョージ・ミュラーの福祉思想が日本の社会事業形成へ与えた影響に関する総合的研究である。本研究では、1)これまでほとんど学術的に解明されることのなかったミュラーの人物像を実証的に解明した。その際、彼が強く影響を受けたドイツの敬虔主義思想を明らかにすること。また彼もその運動のリーダーであった英国のブラザレン運動を実証的に解明が中心となる。そして、2)そのミュラーが日本に及ぼした影響について、山室軍平のミュラーの影響にかかわる実証的研究、そして石井十次のミュラー理解とそのプロセスを詳細に明らかにすることによってミュラーの福祉と日本近代の社会事業形成の影響の全体像を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、社会福祉学の研究史上において、未解明で、等閑視されてきたミュラーの実像の史実の発見であるばかりか、新しい社会事業史の解明につながり、研究結果においても学術的独自性が期待できる。またキリスト教社会福祉学においても、これまで、どちらかと言えば社会派の関連が福祉の直接的影響の中心として議論されてきたのに対して、ほとんど表舞台にあらわれることのなかった福音派や敬虔主義という内的信仰や神秘主思想が、逆説的に社会福祉の形成にもっとも強い影響の一端を担った可能性への探究は独創的かつ発展的であり、学術的創造性が期待できる。
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