研究課題/領域番号 |
19H01610
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
中村 考志 京都府立大学, 文学部, 教授 (90285247)
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研究分担者 |
今井 俊夫 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 施設長 (20342884)
岡本 繁久 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (30211808)
佐々木 梓沙 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (90761966)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 食品機能性 / 京野菜 / 桂ウリ / 含硫化合物 / 乳がん / 大腸がん / 食品科学 / 伝統品種 / 発がん抑制 / 遺伝子サイレンシング / がん予防 / DNAメチル化 / 和食材 / 発がん予防 / メチル化 / MTA / MTAE / MTPE / 和食文化 / がん |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ヒトが京野菜の桂ウリを食べたときに胃内で生成するメチルチオ酢酸(MTA)がもつ「発がん予防効果と治療効果」という魅力ある特性を桂ウリに付与し,「MTAのシトシンメチル化供与体としての遺伝子サイレンシング」を学術的な話題として発信し,桂ウリの食品機能性の基礎データを構築して,桂ウリの新たな需要創出にも活用することで,日本人の健康増進に寄与するだけでなく,桂ウリを絶滅の危惧から救う社会貢献につなげ,和食文化継承の一助とすることを目的としている.
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研究成果の概要 |
京野菜の桂ウリに含まれる香りの成分のひとつがMTAEです.桂ウリを食べるとMTAEは体内でおこる化学変化によりがん抑制効果を示すMTAになります.桂ウリを食べたときに得られる発がん抑制効果とその機能を解析することを目的とするために,MTAに焦点をあてて動物を使った発がん抑制試験とヒト大腸がん細胞を使った分子生物学的試験を実施しました.本研究から,MTAの発がん抑制効果は発がん様式や臓器により異なることと,発がんに関わる複数の遺伝子の発現をMTAが抑制することで効果を示すことを明らかにすることができました.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超長寿社会となった国で直面している世界的な課題であるがんについて,本研究を実施することで,日本の伝統野菜のひとつである京野菜の桂ウリに含まれる香りの成分がもつ発がん抑制の効果としくみを明らかにする手がかりを得ました.将来,本研究の成果を発展させれば,超長寿社会の国において健康寿命を延伸する和食材のひとつである桂ウリを活用したり,発がん抑制のしくみを利用した新たな薬品開発の指標に活用したりする応用が期待できます.
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