研究課題/領域番号 |
19H01629
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 成章 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70514313)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 授業研究 / Lesson Study / 教師教育 / コンピテンシー / ドイツ / 国際共同研究 / 日独国際共同研究 / 地域と学校との協働 / 日独比較 / 日独比較国際共同研究 / 地域と学校 / コンピテンシー志向 / 教員養成 / 教員研修 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、「授業研究」によるコンピテンシー志向の教師教育のあり方を日独比較国際共同研究によって開発的に明らかにすることである。国際学力調査の影響のもとで、スタンダードに基づく教育改革がコンピテンシー志向のもとで進行している。コンピテンシー(資質・能力)志向のカリキュラム改革と授業改革が各国の教育改革の耳目となる中で、教員養成を含む教師教育もコンピテンシー志向へと転換してきている。本研究では、コンピテンシー志向の教育改革が進行するドイツとの共同研究体制のもとで「授業研究」による教師教育実践を開発し、コンピテンシーや資質・能力そのものの相対化と実質化を視野に教師教育のあり方を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、「授業研究」によるコンピテンシー志向の教師教育のあり方を日独比較国際共同研究によって実施したものである。ドイツでは、コンピテンシー志向の教育改革が進行するなかで、「実証的な授業研究」が展開され、教師教育実践と授業研究実践とを往還する教育学研究・教授学研究が趨勢となっている。本研究では、ドイツの研究者との共同研究体制のもと、授業研究を軸とした教師教育のあり方を論究した。本研究の成果として、(1)継続的かつ体系的な共同研究プラットフォームの構築、(2)日独英の刊行物による授業研究に係る研究成果の公開、(3)授業研究方法論の明確化と授業研究アーカイブ構築の必要性の指摘、に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義および社会的意義は、次の三点にまとめられる。第一に、日本の「授業研究」がLesson Studyとして世界的に展開される中で、それを積極的に受容してこなかったドイツの教育学研究・研究者とコミットした国際共同研究を展開した点である。第二に、日本の授業研究を教育実践研究としてのみの意義にとどめず、日本語・英語・ドイツ語による学術出版によってその意義と課題を発信したことである。第三に、研究代表者とカウンターパートナーのみの個人間共同研究に留まらず、研究室間および組織間・学会間の研究者交流を組織したことである。
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