研究課題/領域番号 |
19H01645
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
吉田 文 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10221475)
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研究分担者 |
姉川 恭子 北九州市立大学, 経済学部, 准教授 (00749096)
杉本 和弘 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (30397921)
杉谷 祐美子 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (70308154)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 高等教育 / 西欧の大学 / リベラル・アーツ / 高年次教養教育 / 西欧 / 教養教育 / 専門教育 / 葛藤解決 / 日・欧・米の比較 / 高年次高等教育 / オランダ / エリート教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、専門教育主体の学士課程において、専門教育との共存が容易ではないと言われてきた教養教育を、どのように共存させ機能させているか、カリキュラム・マネジメントという視点から、1.教育理念、2.教育内容・方法、3.教員組織、4.高校や労働市場との接続、5.維持費用の5つの視点を設定し、これらの構造的関係に着目しつつ、各種の文献資料、大学団体や大学関係者へのインタビューなどをもとに、ヨーロッパ、アメリカ、日本を対象として分析し、3地域における共通性や差異を明らかにすることを目的とする。 これはまた、困難を抱え続けてきた日本の教養教育の、今後の在り方に示唆を得ることをもう1つの目的としている。
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研究成果の概要 |
2000年代半ばから、イギリス、オランダなどを中心に西欧の大学で顕著になったリベラルアーツ導入という新たな動向に関して、訪問調査により明らかにしてきた。その結果、リベラルアーツ導入の主目的は、流動化する労働市場への対応であり、優秀な人材を労働市場に輩出するために、幅広く学ぶというリベラルアーツが求められ、新たなデパートメントやカレッジが設置されていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究においては、西欧の近代大学は、中世大学における幅広く学ぶリベラル・アーツを後期中等教育に降ろし、大学は専門教育のみの機関となったとされてきた。しかしながら、2000年代半ばからの、西欧大学におけるリベラル・アーツの復権は、常識を覆す動向であるものの、日本ではほぼ注目されてこなかった。それが何を理由とするものなのか、そしてどのように機能しているかに関して明らかにしたことに、本研究の意義がある。
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