研究課題/領域番号 |
19H01652
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
松井 剛太 香川大学, 教育学部, 准教授 (50432703)
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研究分担者 |
升川 琢也 (古賀琢也) 千葉明徳短期大学, 保育創造学科, 講師 (10864689)
松本 博雄 香川大学, 教育学部, 教授 (20352883)
濱田 祥子 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (20638358)
上村 眞生 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (30530050)
水津 幸恵 三重大学, 教育学部, 講師 (30837331)
片岡 元子 香川大学, 教育学部, 教授 (40709242)
中西 さやか 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (40712906)
岡花 祈一郎 琉球大学, 教育学部, 准教授 (50512555)
大野 歩 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60610912)
越中 康治 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 准教授 (70452604)
佐藤 智恵 神戸親和女子大学, 教育学部, 教授 (90552232)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 保育の質 / 子どもの声 / アセスメント / アクションリサーチ / 就学前施設 / 意味生成 / 評価 / 対話 / 評価(アセスメント) / 就学前教育 |
研究開始時の研究の概要 |
ここ10年の間、国内外において「保育の質評価の在り方」が盛んに議論されている。しかし、保育者は「評価」に対して、客観的な基準で望ましい実践かどうかを査定されるというイメージを根強く持っており、忌避反応が強い。一方、保育の質を主観的で多視点から捉える立場から、保育者が「当事者にとって望ましい実践とは何か」を積極的に探求する形成的評価を検討する動向もある。そういった評価は、やらされる評価ではなく、やりがいのある評価であり、保育の改善や子どもの学びに寄与することが期待できる。本研究は、子どもや保護者など当事者の声を含めた新しい保育評価を試行・開発することを行う研究である。
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研究成果の概要 |
子どもにとって良い保育とは何か。本研究では、子どもの声を聴く保育アセスメントの理論と方法を検討した。研究の主な成果は次の3点である。第1に、子どもの声は言葉以外のサインも含み、保育者との関係の下で具体化することを明らかにした。第2に、子どもの声を受けとる上で、可視化する方法をいくつか提案した。第3に、子どもの権利の行使、保育における探究、保育者とともに保育を創造する、といった側面から、子どももアセスメントの主体となることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では、子どもの育ちを大人が一方的な基準によって評価するのではなく、子どもが大切にしている価値観などを踏まえて、子どもと対話的に評価する方法論を提示した。したがって、学術的意義としては、従来の評価観に基づく方法論のオルタナティブを提示し、学習者主体のアセスメント方法を提案した点が挙げられる。また、社会的意義については、こどもまんなか社会を目指す中で、子どもの声を世の中に反映する上で、乳幼児の声が言葉に限らず、その他のサインにも含まれることを示し、それを受け取る大人の構えについて考察したことが挙げられる。
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