研究課題/領域番号 |
19H01659
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
関山 牧子 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (90396896)
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研究分担者 |
松田 浩敬 東京農業大学, 農学部, 教授 (50451901)
道川 武紘 東邦大学, 医学部, 講師 (80594853)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 子どもの成長 / インドネシア / 低栄養 / 成長 / 環境変化と子どもの健康 / 開発途上国 / 子ども |
研究開始時の研究の概要 |
成人後の健康にとって子どもの胎児期や幼少期の環境要因が重要であることが認識されるようになったが、子どもを成人期まで追跡し、成人期の生活習慣病との関連を検証している研究は少ない。本研究は、2000年から調査を継続しているインドネシア西ジャワ農村において、幼少期に低栄養だった対象児たちの成人後の生活習慣病リスクを検証することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、インドネシア西ジャワ農村において、2000年から継続調査している対象者とその子世代について社会人口的状況や健康・栄養状態を調査した。対象者の7割は既婚で多くが子持ちであった。初産年齢は20.5歳と低いがその後の出生間隔が長く、2000年当時みられた短い出生間隔による子どもの栄養状態への影響は軽減されていた。対象者の子世代の出生時の体格や対象者の成人後の体格はインドネシア平均と同等であり、2000年に顕著だった都市農村間の差はなかった。対象者の成人後の平均身長は親世代より高くセキュラートレンドが観察されたとともに、特に女性で親世代よりも肥満の割合が上昇していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人後の健康にとって子どもの胎児期や幼少期の環境要因が重要であることが認識されるようになったが、子どもを成人期まで追跡し、成人期の生活習慣病との関連を検証している研究は少ない。一方、幼少期の急激な栄養改善もまた成人後の健康に悪影響を及ぼす可能性が示されているが、特に開発途上国において、その実証データは限られている。本研究は、インドネシア農村部にて幼少期に低栄養だった対象児たちを成人まで追跡し、本人の成人後や子世代の健康・栄養状態との関連を調べるものであり、インドネシアではあまり前例のない縦断的研究となる。
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