研究課題/領域番号 |
19H01665
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
長谷川 正 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (40134770)
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研究分担者 |
原田 和雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00301169)
松川 正樹 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (30127914)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | ICSTシステム / 科学的思考 / 問題解決能力 / コンセプト・フロー / 指導チャート / 論理的表現力 / 帰納的な手法 / 理科の教員研修 / 科学的思考力 / 論理的文章表現 / 教員研修 / 概念獲得 / コンセプトフロー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、児童・生徒の科学的思考力と問題解決能力を育成する理科の教員研修法を構築することを目的としている。これは、科学的思考力と問題解決能力の育成に必要な「日本型」の指導法について調査し、そのための要素を抽出し、これに基づいて指導チャートを用いた小中高等学校理科の内容に則した教員研修を開発することにより行う。また、このように開発と実践を繰り返すことにより改良した指導チャートを用いた教員研修をマニュアル化し、全国へ発信するとともに、それを活用して地域や参加教員の特性に応じた教育委員会等独自の教員研修プログラム開発の支援活動を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、次世代を担う児童・生徒に科学的思考法に基づいて自然の事象を理解させ、自ら問題を解決するのに必要なスキルを身につけるための教員研修開発の理論と実践方法を体系化することを目的とした。そこで、科学的思考力と問題解決能力において必要な「日本型」の指導法の理論を構築し、それに基づき授業を実施するための設計図となる「指導チャート」を考案し授業を実践した。授業実践では、集団比較実験計画法の手法により、ICSTシステムを使用した授業と使用しない授業を比較して、ICSTシステムを用いた理科の授業における児童・生徒と教員への効果を議論した。これに基づき、理科の教員研修プログラムを幾つかを具体化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、科学的思考力と問題解決能力において必要な「日本型」の指導法の理論を構築し、それに基づき授業を実施するためのICST(Instructional Charts for nurturing Scientific Thinking)システムを体系化させた。特に、論理的な文章表現力を育成するための方法について、帰納的な手法を用いた授業を通して児童・生徒の科学的思考力を活用させる上で効果が得られることがわかった。これにより、小中高等学校の多くの単元の内容を教材化し、児童・生徒の科学的思考力と問題解決力を育成する授業をどの学校でも実践できるようになることが期待される。
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