研究課題/領域番号 |
19H01683
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
二井 正浩 成蹊大学, 経済学部, 教授 (20353378)
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研究分担者 |
宮本 英征 玉川大学, 教育学部, 准教授 (10825293)
空 健太 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (30548285)
中村 洋樹 四天王寺大学, 人文社会学部, 講師 (30824651)
宇都宮 明子 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40611546)
服部 一秀 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60238029)
竹中 伸夫 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (60432704)
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
原田 智仁 滋賀大学, 教育学部, 特任教授 (90228651)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 歴史教育 / レリバンス / 歴史授業 / 授業事例収集 / データベース / 社会科 / 地理歴史科 / 実践事例 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では「歴史教育研究,歴史教育カリキュラム,歴史授業実践の三層において,諸外 国では『学習レリバンス』の構築をどう実現しようとしているか」という問いを立て,「学習レリバンス」構築に関わる歴史教育の好事例を広く諸外国に求める。そして,それらを収集・分析し,データベース化して,広く日本の歴史教育関係者に情報を提供する。
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研究実績の概要 |
本研究では「米英独などの諸外国では、どのようにして生徒と歴史教育との間にレリバンスを構築しようとしているのか」という中心的問いを立て、レリバンス構築に関わる歴史教育の好事例や先進的な研究を諸外国に求め、それらを収集・分析して、データベース化して広く日本の歴史教育関係者に情報提供することを目指していた。 ところが、2020年に入ると、COVID19が世界的に流行し、直接外国で事例や情報の収集等を行うことが困難となった。その結果、研究は必然的に国内外のレリバンスを視点とした歴史教育に関する文献等の研究へとシフトした。その成果は各分担者の研究成果として諸処で公開されたものも多いが、科研メンバーで協働して行った成果物としては、2021年度末に上梓した『レリバンスの視点からの歴史教育論-日・米・英・独の事例研究-』に引き続き、2022年度末には『レリバンスを構築する歴史授業の論理と実践-諸外国および日本の事例研究-』を刊行したことが挙げられる。本著作の「第1部 レリバンスを重視する諸外国の歴史授業構成と実践」では、米・加において実施した授業観察や情報収集、教師への聞き取り等を題材に、子どもと歴史授業との間にレリバンスがどのように構築されているかを具体的に分析し、「第2部 諸外国の歴史教育に見られるレリバンスの論理」では、米・英・独の歴史教育プロジェクトやカリキュラムに着目し、レリバンス構築の論理を究明した。「第3部 レリバンスを重視する歴史授業の創造と展望」では、日本における近年の歴史授業の改革をレリバンスの視点から焦点をあてた。 図書の刊行の他にも、Webページの開設などによって、成果の公開につとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年に入りCOVID19が世界的に流行した為、直接外国で事例や情報の収集等を行うことが困難となったが、2023年に入って、その制約は徐々にゆるやかになった。その結果、予定よりは遅れているけれども実際に海外での情報収集も行うことができている。おおむね順調な進展の状況に近づきつつある。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、海外の情報収集をさらに充実させ、論文、学会発表、著作、Web等でその成果を広く公開していく予定である。
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