研究課題/領域番号 |
19H01696
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐島 毅 筑波大学, 人間系, 准教授 (20241763)
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研究分担者 |
福田 奏子 宇都宮大学, 共同教育学部, 助教 (20844799)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 視覚障害 / 包括的アセスメント / カリキュラムモデル / 視覚障害児 / 発達段階 / 指導法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、海外における視覚障害児のアセスメントに関する調査を行い、知的障害等を併せ有する重複障害児を含めた視覚障害児に適用可能な認知機能評価ツール、ADL評価ツール、空間認知と移動・歩行能力評価ツールからなる「視覚障害児用包括的アセスメントツール」を開発する。それらを研究協力校(盲学校3校程度)において実際に活用し、包括的アセスメントから個別指導計画立案までのプロセスにかかわる帰納的研究を実施し、重複障害児を含む「視覚障害児包括的アセスメントシステム」を構築する。それらの研究の知見に基づいて、「視覚障害児の発達段階に応じたカリキュラムモデル」を提案する。
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研究成果の概要 |
視覚障害児のための評価ツールを開発と、系統的指導のための指導法・教具の開発を試み、視覚障害児の発達段階に応じたカリキュラムモデルについて示唆を得ることを目的とした。視覚障害児用包括的アセスメントツール開発研究にかかる文献研究、ポーランド・オランダ・ドイツの盲学校のカリキュラムや教育方法に関する調査研究を行った。視覚障害児用包括的アセスメントツール開発に関する調査・実験研究では、触運動感覚に依拠した系列化課題、触察能力の評価に資する凸線辿り迷路課題の作成および課題難易度の検証、弱視児童における道具の操作の困難と評価表の信頼性・妥当性の検証等を行った。本研究の知見をもとに一部の教具を製品化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害のある子どもの教育では個々の評価が重要かつ必要不可欠であるが、視覚を用いることを前提とした評価法を視覚障害児に適用することに限界がある。また、盲学校は障害の多様化・少人数化が著しく、点字で教科学習をする盲児が10年に1人程度入学するような状況にあり、多様な個の評価とそれに基づく応じたカリキュラムの構築と、教師の専門性の維持・継承は視覚障害教育における喫緊課題である。本研究は、これらの課題解決に資する知見を示した点において学術的意義がある。また、具体的な評価方法に活用する教具を試作しその信頼性の検証や指導の系統性・段階性について明らかにするとともに教具を製品化した点は、社会的意義がある。
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