研究課題/領域番号 |
19H01698
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石田 祥代 千葉大学, 教育学部, 教授 (30337852)
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研究分担者 |
眞城 知己 関西学院大学, 教育学部, 教授 (00243345)
松田 弥花 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 助教 (20824171)
渡邊 あや 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (60449105)
本所 恵 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (80632835)
是永 かな子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (90380302)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 後期中等教育 / スウェーデン / デンマーク / ノルウェー / フィンランド / インクルーシブ教育 / 北欧 / 高校 |
研究開始時の研究の概要 |
【問題】日本では義務教育に比して後期中等教育ではインクルーシブ教育の条件整備が遅れており、多様な生徒一人ひとりのニーズに合わせた教育と支援の方策提言が喫緊の課題である。 【目的】北欧の後期中等教育におけるインクルーシブ教育の検討から、我が国における後期中等教育におけるインクルーシブ教育の在り方を展望するとともに、将来的な方略を提案する。 【期待される成果】日本の特別支援教育ならびに次世代の学校指導体制に対する示唆を得ることで、高校を中心とした支援システムと重層的セーフティネットが有機的に機能し、包括的かつ公平で質の高い後期中等教育の確立に寄与できる。
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研究成果の概要 |
一連の調査を通して、北欧の後期中等教育におけるインクルーシブ教育は、履修進度を勘案した個別の履修計画・指導計画、授業補助者の加配、福祉サービスを活用した学校環境整備と学校生活を支援する介護者の活用、補修機能を備えた中学残留コースや正規入学準備コース、自立訓練機能を備えた若年障害者コースの設置等により、整備されてきたことが明らかとなった。本研究より、日本で進められている個別最適な学びと協働的な学びの具体的方略と、SDGs指標による評価を通したタスクの明確化が必要と考えられた。社会階級・ジェンダー・民族・地理による排除に関する研究や、多様性を包摂する教育の在り方に関する応用研究が一層重要となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外の大学との共同研究を通して、客観的に理論と制度を分析し、多角的な視点から研究を遂行し日本のみならず北欧の教育にも貢献した。 (1)インフォーマルの視点を切り口に分析することでシステムを明確化:インフォーマルという概念を検討に加え、既往の研究では曖昧にされがちであった、資源・ネットワークについても示し、支援システムをより詳細に示すことができた。(2)重層的な教育課程の全体像を把握:研究チームがこれまで積み上げてきた知見を後期中等教育に反映させることで、 後期中等教育の教育課程の全体像を把握でき、日本の後期中等教育の重層性をふまえ、その実情に応じた機能的で有効な具体的方略を導き出すことができた。
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