研究課題/領域番号 |
19H01702
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中野 聡子 (金澤聡子) 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (20359665)
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研究分担者 |
原 大介 豊田工業大学, 工学部, 教授 (00329822)
仁科 陽江 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (70781251)
金澤 貴之 群馬大学, 教育学部, 教授 (50323324)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 日本手話 / 第二言語習得 / 手話通訳 / 日本手話習得 / 中間言語 / 再教育プログラム / 学術手話通訳 / 第二言語習得理論 |
研究開始時の研究の概要 |
日本手話ー音声日本語の通訳において、学術性の高い内容を正確かつわかりやすく訳出するには、高い手話言語スキルが要求される。本研究では手話通訳者の日本手話スキルの実態を把握したうえで,学習者特性・モダリティ の相違・難易度等を考慮して,日本手話の中間言語再構築を効果的に促進させる再教育プログラムの開発を試みる。
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研究成果の概要 |
当初、本研究は、学術手話通訳に従事する手話通訳者を対象とした日本手話習得再教育プログラムの開発を目的としていた。しかし、日本手話の文法概念を有していない手話通訳者の場合、日本手話の文法への「気づき」がなく、明示的指導を受けても変容がみられないことがわかった。そこで聴者のL2日本手話学習者の実態分析をもとに、タスク中心教授法を採用し、始めの半年間は特定の言語表現を学ばせるターゲットありのタスク、次の半年間は言語運用力の全体的な向上をねらいとしたターゲットなしのタスクを与えるカリキュラムを作成した。また、オンデマンド学習として、24の文法項目を取り上げた日本手話文法解説教材を動画で作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の日本手話教育は,第二言語習得理論・第二言語教授法の学術的研究や教育実践の知見を十分に反映できておらず,手話通訳者の日本手話スキルの低さの主な要因となっている。本研究では,手話通訳者や日本手話学習者の実態の一端を明らかにすると同時に,手話教育の国際的動向をふまえて,120時間の学習で手話通訳訓練に入ることができるレベルの日本手話の習得が可能なカリキュラムや授業,教材を開発した。これらは,既存の手話・手話通訳教育カリキュラムの見直しに示唆を与えることができるものである。また遠隔でも実施可能な形で作り上げているため,手話・手話通訳教育の地域格差解消に貢献することができる。
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