研究課題/領域番号 |
19H01707
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
伊藤 崇 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20360878)
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研究分担者 |
中島 寿宏 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10611535)
姫野 完治 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (30359559)
関根 和生 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (60847002)
川田 学 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (80403765)
小泉 匡弘 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80734839)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ファシリテーション / カンファレンス / 授業 / 教師 / ウェアラブルカメラ / 対面ネットワーク / 授業カンファレンス / 模擬授業 / 研究授業 |
研究開始時の研究の概要 |
話し合い活動を中心とした授業における学習者への教師の多様なファシリテーション能力の向上を目指した授業カンファレンス・システムを構築した上で,その効果を検証する。そのため,(1)授業時の教師によるファシリテーション行動(活動の計画や学習者間のコミュニケーション支援など)についてカンファレンス参加者が的確に解釈し,コメントする手がかりとして有用な授業記録の作成法を検討する。さらに,(2)当該のシステムによって得られる効果が,そこに参加する教師の経験や授業観の差に応じて異なるかどうかについても検討する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では,以下の2つの研究を実施した。 ①教師に装着したウェアラブルカメラによる映像を視聴しながら振り返りを行う研究の成果:実習生と熟練教師とでは視線を向ける対象が異なることが示され,映像を振り返りで用いることで両者の違いに気づくことが可能になった。さらに,熟練教師のスキルについて具体的なモデルを示すことができた。 ②教師と生徒に装着したセンサによる対面コミュニケーション計測結果を見ながら振り返りを行う研究の成果:授業中の生徒間の対面状況を教師が振り返りで確認することで,次の授業において生徒同士のコミュニケーションをうながすことに繋がることが明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
授業におけるコミュニケーション状況を設定し,有意味な活動を成立させることは今後ますます重要な教師の役割となる。そのような役割に自覚的な教師を支えるために,適切な映像・記録技術を授業カンファレンスに統合することにより,ファシリテーション能力を含む教師の教育スキル向上を促すカンファレンス・システムの構築が必要である。本研究課題では,教職課程に在籍する大学生から熟練した教師まで幅広い成長の過程にある人々を対象として,授業中の教師の行動や認知過程を多角的に捉える記録・計測装置の開発とその実効性の検証を実施することができた。
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