研究課題/領域番号 |
19H01720
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 教授 (20344830)
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研究分担者 |
加藤 浩 放送大学, 教養学部, 教授 (80332146)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (20323199)
久保田 善彦 玉川大学, 教育学研究科, 教授 (90432103)
望月 俊男 専修大学, ネットワーク情報学部, 准教授 (50379468)
狩野 紀子 拓殖大学, 外国語学部, 教授 (40350574)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 構造的読解力 / 知識の関連付け / 読解マップ / 学習支援システム / 育成プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、大学生の読解力を向上させるために、1)読解対象の文章をキーワードとその関係構造である「読解マップ」として捉えて正確に読み取る力を育成すること、2)日々の読解の成果を、大学での総体的な学修につなげようとする態度を涵養すること、の2点を目指している。 そのために、構造的読解力をモデル化し、そのレベルを設定する。次に、正確な読解の結果である読解マップや誤読の結果である誤読マップの例を蓄積し、足場掛けの手法を開発する。そして、学生による構造的読解や教員による評価を支援するシステム、及び、それらを包含した育成プログラムを開発する。最終的に、支援システムや育成プログラムの効果を実践的に評価する。
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研究成果の概要 |
大学では近年,対話活動を通して学びを深めることが求められているが,そのためには,基礎知識を得るための学習リソースの正確な読解が欠かせない.しかし,昨今の大学生の読解力は低下しており,読みの浅さや誤読が目立つ.その結果,浅い学びにとどまってしまうことも少なくない. そこで本研究では,学習対象の文章を正確に読み取るためのスキルである構造的読解力と,読解の成果を学びに活かそうとする態度へと方向付けることを目指した.そのために,継続的で体系的な知識の関連付けを志向する態度を育成する手法を提案し,支援システム,及び,育成プログラムを開発した.また,授業の中で実践的にそれらを運用し,評価した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の大学生には,授業内容を深く学ぼうとせず,単位を取るだけに止まり,学修が不確かなものとなる傾向が見られる.本研究で開発した支援システムや育成プログラムは,学習者らが学習リソースを構造的に読解してその結果をコンセプトマップとして可視化・共有するものであり,これらを授業において活用することで,そうした学修を改善する効果が期待できる点で,社会的な意義がある. また,コンセプトマップを相互に参照する活動を促すために,複数の授業回や授業科目にわたって現れる「散在キーワード」を手がかりとして提示する機能を支援システムに実装した.このような足場掛け手法を新たに提案した点で,学術的な意義があると言える.
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