研究課題/領域番号 |
19H01729
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 同志社女子大学 (2022) 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 (2019-2021) |
研究代表者 |
土井 幸輝 同志社女子大学, 生活科学部, 准教授 (10409667)
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研究分担者 |
澤田 真弓 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 上席総括研究員 (50321592)
藤本 浩志 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60209103)
西村 崇宏 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 主任研究員 (70733591)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 点字 / 点字学習教材 / 音声情報 / 製法確立 / 使用感 / UV点字 / 点字学習 |
研究開始時の研究の概要 |
点字の触読に不慣れな中途視覚障害者を中心として,指先への刺激が明瞭であり,様々な素材に印刷可能な紫外線硬化樹脂点字(UV点字)を使用した点字学習教材を希望する者は多い.一方,印刷素材によっては指先が滑り難く触読性が損なわれることや,触覚だけでは学習効率が悪いことなどが指摘されている.本研究では,こうした当該領域の現場のニーズを踏まえて,音声情報が付加された触読し易いUV点字による点字学習教材の製法の確立と使用感の評価を行うことを目的とした.具体的には,触読し易いUV点字を使用し,点字の触読中に点字の情報を音声でも確認することのできる点字学習教材を作成し,作成した点字学習教材の使用感を評価する.
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研究成果の概要 |
本研究では,点字の情報を音声で確認できる音声情報付きの点字学習教材の製法の検討と使用感の向上に取り組んだ.点字の情報を音声で確認できるようにするためのドットコードリーダーを採用し,音声読み上げ用の微小ドットコードを点字に対してどの程度まで付すべきかを調べ,点字近隣に指がある場合に点字の情報を音声で読み上げる点字学習教材の試作を行い,ドットコードを用いずに音声情報を活かしながら読むことが実現できることが明らかになった.更なる利便性の向上のため,ドットコードリーダーを用いないハンズフリーによる音声読み上げ方法も検討した.今後は,より利便性の高い点字学習教材の在り方を検討していく予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
点字の習得には長い年月を要するため,効率的な点字触読環境の構築が必要である.本研究では,点字に対応したドットコード付きの点字学習教材や市販の小型情報端末を用い,ハンズフリーによる点字音声読み上げを検討し,点字触読の容易性を向上させる方法を検討した.こうした点字触読の改善策は,より利便性の高い点字学習教材の開発に向けて検討を進めるための技術の一例となることが期待できる.
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