研究課題/領域番号 |
19H01730
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
河野 銀子 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (10282196)
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研究分担者 |
後藤 みな 山形大学, 地域教育文化学部, 講師 (10817711)
坂無 淳 福岡県立大学, 人間社会学部, 講師 (30565966)
大濱 慶子 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (30708566)
平林 真伊 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (70803021)
ミラー ジェリー 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (90455882)
鈴木 宏昭 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (90581843)
JIPTNER Karolin 山形大学, 大学院理工学研究科, 助教 (10760506)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | STEM / 女子の理系進路 / 高大接続 / ジェンダー / 国際比較 / MINT(STEM) / 上海 / アビトゥーア / ドイツ / シンガポール / GCE-Aレベル / アドミッション / 学生支援 / 米国 / インタビュー調査 / 非伝統的学生 / 女子の理系進路選択 / 理系進路 / 理数系カリキュラム / 大学入学要件 / 中国 |
研究開始時の研究の概要 |
「女子の理系進路選択拡大に向けたSTEM分野の新たな高大接続モデル-4か国比較から」の目的は、大学のSTEM分野の女性学生数を増加させることが可能なのはどのような高大接続制度なのかを探ることにある。
そのため、高大接続の形態が異なる4つの国(ドイツ、シンガポール、中国、米国)を調査対象として、STEM分野のジェンダー・ギャップの状況と、中等・高等教育の内容およびその接続のあり方を関わらせて比較検討し、日本への示唆を得る。
女子の理系進路選択を阻害する要因を制度上の問題と捉える本研究は、女子の心理面やその背景に原因があるとする先行研究に新たな知見を与えるだけでなく、政策的意義も大きいと考えられる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学のSTEM分野の女性学生数を増加させることが可能なのはどのような高大接続制度なのかを探ることにある。そのため、高大接続の形態が異なる4つの国(ドイツ、シンガポール、中国、米国)を対象として、WEB調査や現地でのインタビュー調査を実施している。当初計画では2021年度にドイツで現地調査を実施することになっていたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大により2022年度に延期して実施した。具体的には、Z大学のアドミッション担当者、同大理系学部の教員、州教育省の関係者、理系専攻の女性学生・大学院生、MINT(STEM)教育に熱心なギムナジウムの教員等へのインタビュー調査を実施した。インタビューはドイツ語、または英語で実施し、それぞれ音声起こしをした原稿をインタビュイーに確認してもらった後、ドイツ語については日本語への翻訳を行い、研究会メンバーで共有し議論した。 インタビュー調査を通して、ドイツの高大接続形態はアビトゥーアに基づく「資格試験型」に分類されるものの、その実施状況は州によって異なることや、各大学に裁量がないわけではないこと等が明らかになった。加えて、アビトゥーア試験の実施の詳細やアビトゥーアに向けたギムナジウムでの準備、女性学生の専攻分野の決定の背景などについて捉えることができた。また、実際のアビトゥーアの試験問題等を入手し、とくに理科と数学の出題内容を分析するための検討に着手した。 「競争的資格試験型」の高大接続形態として取り上げているシンガポールに関しても、インタビュー調査を実施するとともに、GCE-Aレベルの生物のシラバスの内容分析を行い、学会発表や論稿として公表した。加えて、「一元的競争試験」として取り上げている中国についても、上海の先進事例の分析を踏まえ、入試改革の最新動向を捉えて学会発表を行い、STEM分野の女性の育成について展望した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既述の通りドイツにおけるインタビュー調査の実施は当初計画より遅れたものの、オンラインでのプレインタビューを複数人に実施するなど十分な事前準備ができた。現地での本調査においても、本研究を遂行する上で適切なインタビュー対象者らとアポイントが取れ、十分な調査を行うことができた。 また、シンガポールの中等教育修了試験であるGCE-Aレベルの数学の内容分析もおこなうことができ、先行して調査を進めていた中国(上海)についてもWEB調査や文献調査に基づきながら結果をまとめ、学会等で発表した。 基本的に、4ヶ国の高大接続の最新の実態の把握が進み、女子の理系進路選択と接続形態の検討に資する諸情報をまんべんなく得ることができたものの、ドイツでのインタビュー調査に関して、ドイツ語から日本語への翻訳(外注)に想定以上の時間がかかった。そのため、計画以上の進展とは言えないと判断し、表記の評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
ドイツでの訪問調査において十分なインタビューが実施できたことから、それらの結果を論稿としてまとめ、学術雑誌に投稿する。今後は他の国のインタビュー調査の結果と比較検討しつつ、合わせて数学や理科の教育内容・教育課程の高大接続状況の分析を進める。これらを統合し、研究全体をまとめていく。
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