研究課題/領域番号 |
19H01732
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
古屋 光一 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (10374753)
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研究分担者 |
雲財 寛 東海大学, 児童教育学部, 特任講師 (00806838)
折本 周二 東京女子体育短期大学, その他部局等, 准教授 (10852121)
大貫 麻美 白百合女子大学, 人間総合学部, 教授 (40531166)
隅田 学 愛媛大学, 教育学部, 教授 (50315347)
鈴木 誠 北海道大学, 高等教育推進機構, 名誉教授 (60322856)
三好 美織 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80423482)
山中 謙司 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80741800)
久保田 善彦 玉川大学, 教育学研究科, 教授 (90432103)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 理科の授業 / 探究 / 現象の説明の構築 / 根拠(エビデンス) / データと推論 / 論証(アーギュメンテーション) / GRC / 初等中等教育 / 探究学習 / 資質・能力(コンピテンシー) / 科学概念の形成 / 実践的指導力 / 探究的な学習 / 科学の本質 / 探究の本質 |
研究開始時の研究の概要 |
初等中等教育における優れた理科の教授・学習法は,今日きわめて重要である。特に,子ども達が能動的に学習する教授・学習法が必要である。その一つの方法として理科には「探究学習」がある。日本,アメリカ,中国の多くの理科教師が探究学習を重要なものと捉えている。しかしながら,探究学習については,明確な・共通の定義がない。そこで,(1)日本,アメリカそして中国の理科教師達が探究学習をどのように捉えているか。調査を行う。(2)探究学習として,行われている授業のビデオの収集。これらの調査と比較・分析を行い,今の日本の探究学習の長所及び課題を明確にする。(3)今日求められる,理科の探究学習プログラムを開発する。
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研究成果の概要 |
アメリカでは,旧スタンダード(1996)が新スタンダード(2013)に変わった。旧スタンダードの目標は探究であった。それに対して,新スタンダードには,探究という言葉がほとんどない。理科の授業は何を目指しているのか。文献調査とアメリカにおける授業を観察し分析した。その結果, 理科の授業の目標は「現象の説明」の構築であること。学習過程のイメージはGRCであること。生徒たちが現象を観察して説明を考え,その説明のエビデンスを作る。エビデンスを作るにはデータと推論が必要である。そして現象の説明(エビデンスあり)を作り上げ最後にアーギュメンテーションをする。この授業は探究とは異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アメリカの旧スタンダードでは探究を目指していた。しかし、新スタンダードでは、理科の授業で目指しているものが探究ではないことが明らかになった。アメリカでは探究の次の段階に入っていることを示している。これはヨーロッパにも影響している。こうした世界の動きを見て、子どもたちの知識、技能、思考力、態度を、より良いものへ、拡げ深めていくことが必要である。アメリカの理科教育について探究が次の段階に入ったことを示した研究は日本国内にはない。本研究は、日本の理科教育の新たな方向性を示したものである。
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