研究課題/領域番号 |
19H01733
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
白井 詩沙香 大阪大学, サイバーメディアセンター, 講師 (30757430)
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研究分担者 |
福井 哲夫 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (70218890)
吉冨 賢太郎 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (10305609)
中村 泰之 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (70273208)
宮崎 佳典 静岡大学, 情報学部, 教授 (00308701)
古川 雅子 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 助教 (20617287)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 数学eラーニング / 学習支援システム / LMS / eラーニング / ラーニングアナリティクス / 数学教育 / 教育工学 |
研究開始時の研究の概要 |
数理・データサイエンス教育が重視されるなか,その土台となる数学の基礎力養成は急務である。 基礎力の養成にあたっては,eラーニングの活用が期待されており,誰もが,できるだけ壁を感じることなく,数学教育を享受できる環境が求められる。本研究の目的は,数学eラーニング分野の課題であった数式に対応したコミュニケーションツールと講義動画字幕生成・検索システムを開発し,ユニバーサルな数学eラーニング環境を提供することである。さらに,得られた学習行動データを活用した個別適応型の学習支援手法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、数学eラーニングの課題である数式の取り扱いに考慮し、誰もができるだけ壁を感じることなく数学教育を享受できるユニバーサルな数学eラーニング環境を提供することを目的に、学習支援ツールを提案した。具体的には、数学チャットアプリの機能拡張、Learning Management System上での数式を含む文書作成支援を目的としたリッチテキストエディタ、数式を含む講義動画の字幕生成・検索システムを構築した。各ツール・システムの基盤となるリッチテキストエディタのパフォーマンス実験を行った結果、LaTeXを用いた従来手法より1.5倍速く数学文書を作成でき、主観評価を改善できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
数理・データサイエンス教育が重視されるなか、その土台となる数学の基礎力養成にあたりeラーニングの活用が期待されている。しかし、現行のeラーニング環境では数式の取り扱いが障壁となり,学習者・教材を開発する教員の双方にとって,不自由な状況が続いている。本研究で提案した数式を含む文書作成ツールは、長年の課題であった数学文書作成時のユーザビリティを改善するもので、ICTを活用した理数系教育に広く貢献するものと考える。また、提案手法を実装した各システムはオープンソースのLMS上で利用でき、研究成果の社会実装への貢献が期待できる。
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