研究課題/領域番号 |
19H01734
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
武田 義明 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 名誉教授 (90155028)
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研究分担者 |
溝口 博 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (00262113)
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00324898)
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 教授 (20344830)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
稲垣 成哲 立教大学, 文学部, 特任教授 (70176387)
杉本 雅則 北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (90280560)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 里山環境保全 / 生物多様性 / SDGs / ゲーム学習 / シミュレーション / 科学教育 / 里山保護保全 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,生物多様性にかかわるSDGs実施を志向した里山環境保全教育プログラムを開発し,提案する。その特徴は,ITを利用した学習ゲームと野外体験を統合したところにある。人間の経験範囲を越えた大きな時間的スケールの里山植生遷移や保全マネジメントの効果に関する可視化を実現するには,IT利用のシミュレーションに基づく学習ゲームが最適である。最終的には,日本各地の環境に対応した里山管理を体感できる新しい科学性とエンタテインメント性を備えた学習ゲームを開発し,それと野外体験を統合した里山環境保全教育プログラムを提案する計画である。
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研究成果の概要 |
生物多様性の保全について体験的かつ実感的に学習する必要性が指摘されてきている.その最適な教材の一つは,日本においては里山である.里山における人間とのインタラクションによる変化・移行(遷移)を可視化できる教材の開発とそれを効果的に利用した教育プログラムの提案が求められている.本研究の目的は,ITによる里山管理ゲーム教材の開発及びそれを統合した里山環境保全教育プログラムを提案することであった.4年間の研究を通して,日本の代表的な里山としての西日本地域の六甲山や南九州の宮崎をコンテンツとする里山管理ゲームを完成させるとともに,ゲームを統合した里山環境保全教育プログラムを提案することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科学教育研究においては,学習支援へのゲームの応用研究は注目を集めている.しかしながら,里山管理に関する環境保全教育的なゲーム研究は少ない.さらに,それらを教育プログラムの形で統合的に提案する研究もほとんどない.よって,本研究の成果は独創性が高い. SDGsを志向した科学教育の解決すべき問題は,里山の変化や移行が数十年から百年以上の大きな時間的スケールに依存しているために,いま現在の解決策が将来里山にどのような影響を与えるかについて可視化することが困難であるという点である.ITによるゲーム教材の開発及びそれを統合した教育プログラムを提案した本研究はこの困難を克服しており,極めて有意義である.
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