研究課題/領域番号 |
19H01745
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
結城 雅樹 北海道大学, 文学研究院, 教授 (50301859)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 称賛 / 社会生態心理学 / 文化差 / 関係流動性 / 文化 / 協力 / 社会生態学 / 適応 / 対人行動 / 個人差 |
研究開始時の研究の概要 |
人間の称賛行動-他者の望ましい行為や特性に関する肯定的な評価を伝達すること-が、社会の性質とどのように関わり合っているのかを明らかにする。具体的には次の3つの課題に取り組む。 ①称賛行動を促進/抑制する社会環境要因の検討 ②他者から称賛を受けることへの情動反応の社会差とその原因の解明 ③協力者に対する称賛システムと非協力者への批判のシステムの存在が協力行動の性質とマクロレベルの協力度の分布に与える影響の検討
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研究成果の概要 |
他者が望ましい性質を持つことや望ましい行動をしたことを当該の相手や第三者に伝える行動を「称賛」と呼ぶが、これがどの程度頻繁になされるか、またどの程度好まれるかには文化差がある。本研究では、当該の社会で流通する称賛と批判の量や、それらに対する敏感性を規定する社会的要因(関係流動性が高いこと)、またそれらがもたらす人々の心理的特徴(自己主張や共感性や内的動機付けが強いこと、向社会的行動の隠蔽など)を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:①従来解明されていなかった、「褒め合う社会」と「批判し合う社会」の違いを生む原因の一つとして、関係流動性(対人関係の選択の自由度)を同定した。②褒め合う社会が人々にどのような心理や行動を生み出すのかを明らかにした。 社会的意義:「褒め下手」「褒められ下手」とされがちな日本人が、関係流動性が増加していく今後の社会で、「褒め上手」「褒められ上手」に変わっていく必要性が示唆された。
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