研究課題/領域番号 |
19H01748
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
相馬 敏彦 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 准教授 (60412467)
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研究分担者 |
古村 健太郎 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (40781662)
橋本 剛明 東洋大学, 社会学部, 准教授 (80772102)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 予防プログラム / 予防ポートフォリオ・モデル / 経験サンプリング / 相互作用 / 暴力 / 当事者 / 第三者 / 一次予防 / 関係からの離脱 / 関係評価の低下 / COVID-19 / ドメスティック・バイオレンス / 親密な関係 / DV / 予防 / dyadic morality / 集合的効力感 |
研究開始時の研究の概要 |
配偶者や恋人といった親密な関係で生じる暴力(以下、DV)の減少に向け、DVを未然に防ぐ一次予防の充実が必要である。本研究課題では、DVの生起しやすい相互作用プロセスに焦点をあて、それに対して当事者のもつ影響、ならびに周囲のネットワーク他者が与える影響を解明する。そして、その検証結果を踏まえた上で、予防プログラムへと実装を展開し効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本年度の主たる実績は次の二点である。 第一は、同居する夫婦もしくは恋人ペアを対象とする経験サンプリング調査、ならびに事前・事後調査を組み合わせたデータに基づき得られた以下の二つの結果である。一つ目の主たる結果は、普段の相互作用の中で、相手の行為を抽象的に捉える女性ほど、相手からネガティブな行為を受けても、その影響をネガティブに評価しにくく、関係への満足評価も下がりにくいということであった。二つ目の主たる結果は、調査開始時点で関係へのコミットメントの高い者ほど、相互作用の中で、相手から受ける行為がネガティブでないほど、それによるポジティブな影響を強く認識することである。ただし、女性においては、コミットメントが高いほど、ネガティブな行為を受けても関係満足が低下しにくいことも示された。これらの結果は、ペア・データに対するマルチレベルモデル分析を用い、ペア内での相互依存性を統制した上で見出されたものであり、関係性への脅威緩和が女性において顕著である可能性を示唆するものであった。 第二は、今後の有力な予防介入プログラムの理論枠組みとして、予防ポートフォリオ・モデルに関する研究動向を整理した点がある。従来型のリスクに着目した視点でなく、対象者の制御力、意味づけ、対人関係によって支えられる「強み」に着目して予防環境を重視する視点の有用性を理解することができた。同時に、メンバー内での議論を経て、具体的な実装策についてのいくつもの手がかりを得ることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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