研究課題/領域番号 |
19H01749
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山口 裕幸 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50243449)
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研究分担者 |
縄田 健悟 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30631361)
池田 浩 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (80454700)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | proactivity / team process / team management / team development / group dynamics / team processes / team communication / チームプロセス / プロアクティビティ / チーム力開発 / チームマネジメント / 心理的安全性 / チーム・プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、将来を展望し、より望ましい将来の実現に向けて自律的に変化を作り出し行動する指向性を意味するプロアクティビティを、組織成員がいかに獲得し、育成、強化していくのか、そのメカニズムを社会心理学的なアプローチに基づいて明らかにしようとするものである。チームワークや規範等のチームの心理学的全体特性の創発・変動のプロセスと、成員のプロアクティビティの獲得・強化の関係性を、行動観察や質問紙調査等によって明らかにしつつ、そこで得られる知見を、サイロ化や前例・慣例への拘泥のような組織の硬直化現象等の重要課題を解決するマネジメント方略の開発へと結びつけることを目指している。
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研究成果の概要 |
本研究は、チーム成員がプロアクティビティを獲得し、育成、強化していくメカニズムを明らかにするとともに、所属する職務チームのチームワークや規範等の心理学的全体特性の創発-変動のプロセスを検討して、組織の硬直化現象を克服するための活性化方略の開発へと結びつけることを目指した。最初にプロアクティビティの明確な概念定義と測定手法を開発したのち、質問紙調査法を基軸に実証活動を進めた。その結果、チーム・コミュニケーションの活性化は、成員のプロアクティビティを高めること、目標共有がチームの心理的安全性の醸成に有効であること、そして心理的安全性はチーム力を促進すること等を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
将来を展望し、より望ましい将来の実現に向けて自律的に変化を作り出し行動するプロアクティビティは、どのようにして醸成され、強化されるのかについての学術的研究は緒に就いたばかりである。チームレベルに働きかけるチーミングによるプロアクティビティ醸成を検討するアプローチは、チーム・ダイナミクス研究およびコンピテンシー開発研究の将来を切り開く取り組みであり、学術的意義は高い。また、プロアクティビティの醸成・強化方略を検討することは、多様に変動する社会環境にあって、それに適応する組織改革や新規課題に挑戦する指向性の育成方略開発に有益な知見をもたらすことが期待され、社会的意義の高い取り組みと言えるだろう。
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