研究課題/領域番号 |
19H01755
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
増本 康平 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20402985)
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研究分担者 |
佐藤 幸治 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20584022)
塩崎 麻里子 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (40557948)
原田 和弘 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (50707875)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 感情調整 / 加齢 / 精神的健康 / 認知機能 / 遺伝 / 高齢者 / 自伝的記憶 / 遺伝子 / 記憶 / 国際比較 / 孤独感 |
研究開始時の研究の概要 |
感情調整機能は,自立した生活が困難となる人生の最終段階である約10年間(エンド・オブ・ライフ)の心理的安寧や生活の質(QOL)を左右する最も重要な機能の一つである。身体的,認知的機能の多くは加齢とともに低下するが,感情のコントロールを担う感情調整機能は加齢による低下がみられずむしろ向上する。本研究は,「高齢期の感情調整機能はなぜ低下せず,向上するのか?」また,「感情調整機能は高齢期の人間関係,社会的役割,健康の喪失にどのように影響するのか?」この二つの学術的問いを解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
一連の実験,調査により,高齢期の感情調整方略の使用は加齢に伴う健常な範囲の認知機能の低下の影響を受けにくく,認知機能のパフォーマンスよりも,処理される情報の質(ポジティブな情報かネガティブな情報か)が感情調整や感情に影響していることが示唆された。また,どのような感情調整方略を使用するかは,社会的つながりや孤独感と関連していることが示唆された。一方で,他者を利用した感情調整は加齢により少なくなり,長く生活を共にしている配偶者が使用する感情調整が本人の精神的健康を予測しなかったことから,高齢期の感情調整方略は個人内で完結している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感情調整機能は,自立した生活が困難となる人生の最終段階である約10年間(エンド・オブ・ライフ)の心理的安寧や生活の質(QOL)を左右する最も重要な機能の一つである。身体的,認知的機能の多くは加齢とともに低下するが,感情のコントロールを担う感情調整機能は加齢による低下がみられずむしろ向上する。well-being(年齢に関係なく病気や障害があっても幸福を実感できる良い状態であること)の実現の基盤となる心理的機能が,高齢期に保たれているとする本研究の結果は,超高齢社会におけるwell-beingの実現に資する重要な結果であると考えられる。
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