研究課題/領域番号 |
19H01759
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
河合 優年 武庫川女子大学, 教育研究所, 教授 (00144098)
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研究分担者 |
田中 滋己 独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター(臨床研究部), その他部局等, 研究員(移行) (90252345)
玉井 航太 北海商科大学, 商学部, 准教授 (20710635)
小花和Wright 尚子 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (80249424)
中山 留美子 奈良教育大学, 学校教育講座, 准教授 (60555506)
難波 久美子 武庫川女子大学, 教育研究所, 嘱託研究員 (40550827)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | コホート / エピジェネティック / 青年期 / 乳幼児期 / 児童期 / 社会性 / 環境要因 / 社会的行動 / システムズアプローチ / コホート研究 / 社会性の発達 / 発達モデル / 自己抑制 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は社会性の発達的変化の機構解明を目指すコホート研究である。誕生時より継続中の協力者は185名で、対象者と両親からの聞き取りを行い、対象者の特性と家庭、学校などの環境要因との関係性から、社会的行動の形成機構の解明を行う。今後3年間に先頭グループが高校2年生に達し、就労や進路決定選挙などの社会参加など、社会的活動に参加していく準備を始める。続く本体グループも中学受験・高校進学といった大きなライフイベントを経験していく。そこで本研究では、このような大きな変化を経験する青年期中期の社会的行動と発達過程での諸要因との関係性を検討していく。また、これまでに収集されたデータの公開に関して検討を進める。
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研究成果の概要 |
本研究は、2019年から2021年までの計画で開始されたが、新型コロナウィルスの蔓延により、研究活動そのものが厳しく制限されることになった。さらに、データ分析を担当していた研究補助員が腫瘍のため入院加療することになり、研究機関を1年間延長せざるを得なくなり2022年に終了した。学会発表を除く、論文化された研究成果としては、「児童思春期におけるQOLの発達軌跡の検討」や「断続研究は発達の解明にどう貢献するのか:発見的研究のデータリソースとしての活用」、「Center for the Study of Child Development Annual Report 2022」などがある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
思春期に入った対象の社会的関係性などのデータを収集し、乳幼児期の諸要因との関係を検討することを目的としている。データそのものも、発達研究における学術的意義を持つが、子どものQOL全体および下位領域のQOLの低下と個人差の増大が中学に入ってみられる点や、11歳時点でのグルココルチコイド受容体遺伝子(NR3C1)プロモーター領域のメチレーション解析の結果は、メチル化を認めた群が3歳6か月時での成人に対する社会性の発達年齢が低かったことを見出している。この群では思春期に入り社会的不適応を起こす子どももみられ、エピジェネティックなモデルを検討する上での意義は大きいと考えている。
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