研究課題/領域番号 |
19H01765
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
石川 信一 同志社大学, 心理学部, 教授 (90404392)
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研究分担者 |
佐藤 寛 関西学院大学, 文学部, 教授 (50581170)
高橋 史 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80608026)
酒井 美枝 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80813120)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 認知行動療法 / 児童 / 青年 / 不安 / 文化 |
研究開始時の研究の概要 |
今日まで,海外で開発された心理療法を輸入すべきか,わが国独自の心理療法を開発すべきかという議論に対する実証的データは得られてこなかった。本研究では,認知行動療法の傘下に属する二つのプログラム,すなわち,国際的に知名度のあるプログラムと,我が国で開発されたプログラムを比較することを目的としている。本研究の成果は,心理療法の文化的適応と普遍的作用機序に関する実証的証拠として世界的に発信されることが期待される。
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研究実績の概要 |
心理療法の文化的適応は近年の臨床心理学の未解決の課題の一つである。本研究は,我が国で開発された文化適応型認知行動療法(Cultural-Adapted Cognitive Behavioral Therapy: CA-CBT)と,国際的プログラムを導入するプログラム採用型認知行動療法(Program-Adopted Cognitive Behavioral Therapy: PA-CBT)の効果の違いについて検証することを目的としている。 本年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け,研究計画の変更を余儀なくされた。そのため,頻繁な研究ミーティングを行うとともに(2月時点で13回),研究体制の見直しを図り,都度柔軟に計画変更を行った。まず,昨年度延期になっていたパイロットケースについて,感染状況が落ち着いてきた状況を見計らって募集を再開した。その結果,複数の該当者に対して初回面接を行うことができ,CA-CBTとPA-CBTのパイロットケースを完了した。具体的には,2名のセラピストが,2つのCBTプログラムを実践した。事前アセスメント,パイロットケースの実施,事後アセスメントいう本トライアルと同様の一連の流れを実施することで,運用上の課題を整理した。また,マルチサイトのトライアルを効率化し,計画の進行を加速化するためにするために,ランダム割り付けと進捗状況の管理を信州大学医学部附属病院臨床研究支援センターに委託することとした。そのため,立ち上げのための研究打ち合わせを複数回行った。その後,京都,兵庫,長野の各サイトにおける,オペレーションについて整理を行い,2022年1月より,本トライアルのための対象者募集を開始した。以上の成果を踏まえて,参加者募集は2022年度にも継続され,引き続き上記の手続きに基づき介入研究が実施された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実施地域における更なるまん延防止等重点措置のために,研究協力機関において,対象者を募集することが困難となり,本トライアル実施の募集が遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は,初めてコロナ感染拡大防止の影響なく,年間を通じて募集できる年度となる予定のため,各サイトにおいて研究参加者募集を積極的に行う。
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