研究課題/領域番号 |
19H01955
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
吉村 義隆 玉川大学, 農学部, 教授 (90384718)
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研究分担者 |
佐々木 聰 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (70262110)
今井 栄一 長岡技術科学大学, 工学研究科, 助教 (30134977)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | 火星 / 蛍光顕微鏡 / 生命探査 / 生命兆候 / 探査機器 / 極限環境微生物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、火星表面において,微生物を含む有機物を、蛍光色素で染色することによって高感度に検出することができる生命探査顕微鏡の開発を目的としている。実験室レベルの試作機を製作し、火星模擬環境下での動作確認(試料染色から画像取得まで)と、取得画像の解析によって、鉱物・有機物・細胞の識別能と検出感度を検証する。これにより実用化の道筋をつけ、今後の火星探査計画への搭載を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、地球外、特に火星表面での生命の兆候(微生物を含む有機物)を検出する装置として開発を進めている生命探査顕微鏡(Life Detection Microscope: LDM)の実験室レベル試験機(breadboard model: BBM)の製作と、科学目標(1 μm/pixelの分解能と10^4 cells/gの検出感度)の実現可能性を検証することを目的に研究を行った。 その結果、0.87 μm/pixelの分解能を有するBBMの製作が完了し、微生物密度を10^4 cells/gに調整した模擬火星試料を使用した検証試験において微生物の検出に成功し、当初の目的を達成することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の火星表面は、乾燥した低温環境であるが、数十億年前の火星は、生命の誕生に適した環境であったと考えられるようになってきた。近年、火星表面から有機物やメタンなどが見つかるなど、現在も生命が存在している可能性が出てきた。 しかしながら、現在の欧米の火星探査は、過去の生命の痕跡を見つける、有機物探査が中心である。そこで、本研究では、生きた生命(微生物)を含む有機物を検出する装置の開発を行った。将来的に、火星表面に生命が現存していることが明らかになれば、宇宙における生命の誕生と進化の研究に大きな貢献ができるだけでなく、火星有人探査における、ヒトと火星生命が接触するリスクを評価することができるだろう。
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