研究課題/領域番号 |
19H01986
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
市山 祐司 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (90625469)
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研究分担者 |
熊谷 英憲 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(海底資源センター), グループリーダー (10344285)
伊藤 久敏 一般財団法人電力中央研究所, 地球工学研究所, 上席研究員 (50371406)
田村 明弘 金沢大学, 地球社会基盤学系, 博士研究員 (80401884)
木村 純一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(火山・地球内部研究センター), 上席技術研究員(シニア) (30241730)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | みかぶ帯 / 空知ー蝦夷帯 / 三波川帯 / ジルコンU-Pb年代 / Nd-Hf同位体 / 白金族元素 / 三波川変成帯 / 超苦鉄質岩類 / マントルプルーム / 海台 / 付加体 / 空知・蝦夷帯 / マントル / クロムスピネル / 微量元素 / 同位体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、造山帯中に取り込まれた海台起源火成岩類から、海洋地域の巨大火成岩岩石区(LIP)の形成メカニズムを明らかにすることを目的とする。西南日本外帯と北海道中軸帯に分布する白亜紀付加体(みかぶ帯、空知・エゾ帯)と変成帯(三波川帯、神居古潭帯)中の苦鉄質~超苦鉄質岩類を対象として、先端的な化学分析装置を駆使した主要・微量元素組成、同位体組成、ジルコンU-Pb年代の測定を実施する。本研究は、入手困難な海台の岩石試料を造山帯から採取することにより、海洋LIPの成因を解明するユニークな研究であり、マントル内部の進化、熱履歴、物質大循環の理解に向けた挑戦である。
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研究成果の概要 |
過去の海洋地域のマントルプルーム活動の詳細を明らかにするため、造山帯中に取り込まれた海洋由来の火成岩類を対象に研究を実施した。みかぶ帯と空知・蝦夷帯では、ジュラ紀末~白亜紀前期の放射年代を示す火成岩類のマントルプルーム起源を示唆する化学的類似性を明らかにした。火成岩類の同位体トレンドは、同時期に形成された太平洋のジュラ紀海台よりもむしろ白亜紀海台に類似することが明らかとなった。三波川帯の超苦鉄質深成岩類の産状や鉱物化学組成は、結晶集積岩であることを示しており、泥質片岩に伴われるものはマントルプルーム火成活動によって、エクロジャイト相ユニットのものは島弧火成活動によって形成されたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、ジュラ紀~白亜紀にかけての海洋地域におけるマントルプルーム活動や沈み込み帯火成活動の痕跡を突き止めることに成功した。本研究の成果は、顕生代以降の古太平洋での火成活動履歴や沈み込み帯でのテクトニクスの解明に重要な束縛条件を与えると考えられる。
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