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データ同化を用いた単一分子計測法の高度化と階層性微細孔内での吸着・拡散挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H02086
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分19020:熱工学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

松田 佑  早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (20402513)

研究分担者 中垣 隆雄  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30454127)
江上 泰広  愛知工業大学, 工学部, 教授 (80292283)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2019年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
キーワード単一分子計測 / 多孔質材料 / 物質輸送
研究開始時の研究の概要

マクロ・メソ・ミクロ孔といった空間階層性を有した多孔質物質は,触媒をはじめとして吸着材料,イオン交換,太陽光発電,ガス検知など非常に広範な機器において中心的な役割を果たしている.本研究では,単一分子計測法(SMT: Single Molecule Tracking)により,階層性を有した微細孔内での分子の吸着・拡散現象を直接計測・解析する.またマクロスケールでの計測結果と対比することで,吸着・拡散現象を詳細にモデル化する.これにより将来的に,微細孔径分布をコントロールすることで,所望する性能を有した材料をボトムアップにより設計開発するための方法論の基盤構築を行うことを目的とする.

研究成果の概要

多孔質物質は,触媒をはじめとして吸着材料,イオン交換膜など広範な機器において中心的な役割を果たしている.例えば触媒作用においては,触媒表面に目的分子が拡散し吸着することで反応が進むことから,固体触媒での目的分子の移動現象を正確にモデル化することが強く求められる.そこで本研究では,単一分子計測法(Single Molecule Tracking; SMT)により,階層性を有した微細孔内での分子の吸着・拡散現象を詳細に調査した.その結果,細孔内における分子の拘束運動や吸着現象の直接計測が実現できた.また,SMTデータ解析法についてもデータ同化を用いた手法の開発に取り組んだ.

研究成果の学術的意義や社会的意義

多くの産業機器において利用されている多孔質材料内での分子・粒子挙動について,個々の分子・粒子に着目した運動解析をSMT法により実施した.その結果,多孔質材料内の分子・粒子の拡散係数は液体バルク中を自由拡散している際の拡散係数よりも低下していることが分かった.また各粒子の軌跡データから,時間ステップと変位の間のモーメントに基づき運動モードの解析を行ったところ,ナノ粒子の運動は微細孔内での拘束や壁面吸着の影響を受けていることが明らかとなった.SMT法を用い,個々の分子・粒子運動を直接観測することで,個々の分子の運動モードやその比率を詳細に調査することができ,機器開発の基盤構築に有用な知見となる.

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2021 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Single-molecule tracking measurement of PDMS layer during curing process2021

    • 著者名/発表者名
      Ryo Iwao, Hiroki Yamaguchi, Tomohide Niimi, Yu Matsuda
    • 雑誌名

      Physica A: Statistical Mechanics and its Applications

      巻: 56 ページ: 125576-125576

    • DOI

      10.1016/j.physa.2020.125576

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 機械学習を利用した単一分子計測データの解析2019

    • 著者名/発表者名
      松田佑
    • 雑誌名

      日本流体力学会誌ながれ

      巻: 38 ページ: 343-347

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] Microscopic visualization study of molecular diffusion using single-particle tracking2021

    • 著者名/発表者名
      Yusaku Abe,Yu Matsuda
    • 学会等名
      The 19th International Symposium on Flow Visualization (ISFV-19)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 細孔内におけるナノ粒子挙動の可視化計測2021

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      第49回可視化情報シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 単一粒子計測法を用いた微小スケールでの粒子運動の研究2021

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      日本機械学会年次大会2021
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 単一分子計測による微小スケールでの分子挙動の解析2020

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      第48回 可視化情報シンポジウム
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 単一分子計測法を用いた細孔内での分子挙動の可視化計測2020

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      日本機械学会年次大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 単一分子計測法による微小スケールでの粒子挙動の研究2020

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      分子イメージングフォーラム
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 単一分子軌跡データからのデータ抽出手法の提案2019

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      分子イメージングフォーラム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 単一分子計測法におけるデータ抽出手法の研究2019

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      可視化情報シンポジウム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 単一分子計測法におけるデータ抽出手法の提案2019

    • 著者名/発表者名
      安倍悠朔,松田佑
    • 学会等名
      日本機械学会年次大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [備考] 研究室webページ

    • URL

      https://www.matsuda.mmech.waseda.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2019 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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