研究課題/領域番号 |
19H02164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21040:制御およびシステム工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
石井 紀代 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (90612177)
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研究分担者 |
徐 蘇鋼 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所フォトニックICT研究センター, 主任研究員 (10350448)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 光通信ネットワーク / モデル化 / ネットワーク管理制御システム |
研究開始時の研究の概要 |
通信需要は増加の一途をたどっており、広域網のみならずデータセンタ内/間などあらゆる領域で広帯域な光ネットワーク技術の導入が強く要請されている。しかしながら、現在の光ネットワークシステムは広域網のみをターゲットとして開発されてきており、多様な領域への導入にはシステム構成手法の抜本改革が必要である。本研究ではあらゆる通信網領域を一律に扱う革新的なネットワークモデル化手法を開発し、さらに、用途に応じて光ネットワーク物理層の詳細などを秘匿し適切な抽象化を行うモデル自動変換手法を開発する。
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研究成果の概要 |
あらゆる通信網領域へ高性能・大容量・低遅延な光ネットワークを導入可能とする、光ネットワークの汎用モデルおよび自動抽象化手法の開発を行った。物理モデルとして、任意の機器構成からなる光ネットワークを自動処理により管理制御可能とするモデル、および、抽象度の高い論理モデルとの変換アルゴリズムを開発した。様々な機器から構成され、異種の制御インターフェイス、ネットワークドメインを模擬した光ネットワークテストベッドを構築し、開発技術を実装した。テストベッド上で故障復旧を模擬した動的制御シナリオを試験し、開発技術により、機器構成を含む光ネットワークの動的再構成が迅速・簡便に実施可能であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発技術は、光ネットワークを装置単位ではなくその最小構成要素単位で詳細にモデル化を行うことで、あらゆる装置構成を一律かつ自動処理可能な方式でサポート可能としている。装置構成を事前に限定する必要がなくなるため、従来必要であった適用領域毎の個別開発が不要となり、広範な用途の多様なニーズを一律にサポート可能とする。管理制御の自動化は、作業コストや人為的なミスのリスク回避にもつながる。本技術は、今後広範な用途で必要とされる光ネットワークを、特別な専門知識がなくても容易に使用可能とする管理制御システムの基盤となる技術である。
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