研究課題/領域番号 |
19H02217
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
大内 雅博 高知工科大学, システム工学群, 教授 (80301125)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 自己充填コンクリート / 高流動コンクリート / 自己充填性能 / フレッシュコンクリート / 粘着力 / 剥離 / 回転粘度計 / 粘度 / フレッシュモルタル / 剥離強度 / 増粘剤 / ロート流下速度 / 材料分離 / 粘性 / セメント比表面積 / 自己充填性 / 面内粘着力 / フレッシュモルタルのせん断強度 / 連行空気泡 |
研究開始時の研究の概要 |
ペースト相に高い粘着力を持たせて骨材からの剥離を防止する方法を採ることにより,普通コンクリートと同等の硬化後の性能を持つ「最多骨材自己充填コンクリート」を開発する。このため,以下を実施する。 ①高粘着力と低粘性とを両立させる新型の分離低減剤の探索および試作 ②セメント量削減による影響を相殺するコンクリート性能の実証 本研究により,骨材量が普通コンクリートと同等の,経済性に優れた自己充填コンクリートを実現し,大規模社会基盤施設の施工を省力化・短期間化することに貢献する。
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研究成果の概要 |
フレッシュコンクリートの自己充填性能の要因と仮定したフレッシュモルタルの骨材との間の相対変位の向きにより、面内と面外の2つを粘着力を定義した。面内粘着力は、回転粘度計によるローターとモルタルとの間で剥離を開始する際のずり応力とする方法を構築した。面外粘着力は、モルタル試料に対して鉛直方向の剥離を生じさせる、万能物性測定装置による剥離応力として求めた。自己充填性能が高める水溶性セルロースエーテル系増粘剤の粘着力を剥離速度を変えて測定した。高めの相対速度下での粘着力は、増粘剤添加の有無による差が顕著であり、高い粘着力を得た材料・配合のフレッシュコンクリートの自己充填性能が高いことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会インフラの大規模更新時代と国土強靭化推進のため,高い信頼性と経済性を両立させたコンクリートが必要である。そのためには,ペースト相に高い粘着力を付与することによってフレッシュコンクリートの自己充填性を維持しつつ,セメント量の低減と骨材量の増加を図る必要がある。本研究成果は、任意の材料および配合からそれを具体化する「最多骨材自己充填コンクリート」成立のために必要な、フレッシュコンクリート中のペーストまたはモルタル相の粘着力定量化のための技術となる。
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