研究課題/領域番号 |
19H02235
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 亮 京都大学, 工学研究科, 教授 (30177927)
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研究分担者 |
澤村 康生 京都大学, 工学研究科, 准教授 (20738223)
宮崎 祐輔 京都大学, 工学研究科, 助教 (10847320)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | 古紙 / 微細化加工 / 高含水泥土 / セルロース / 地盤の水分分布 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の最終目標は,古紙を微細化加工した粉体を用いて高含水泥土を即座に処理する技術を開発し,ため池やダムの浚渫・建設泥土処理・地盤災害復旧を変革することである.本工法の処理原理は,古紙に含まれるセルロースによる吸水を主とした物理的作用と考えられ化学反応を伴わない.その結果,対象泥土の化学組成を問わずに即座に効果を得ることが可能である.さらに,セメントなどの固化剤を一切使用しないことから可逆的な吸排水作用が期待でき,環境負荷が小さい.本研究では,古紙を原料とする微細粉体を添加することで,高含水泥土内の水分分布がどのように変化し,またそれにより地盤材料の特性がどのように変化するのか明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究では,古紙微細粉体による高含水泥土処理のメカニズムの解明と,処理泥土の物理・力学特性変化を明らかにすることを目的に種々の実験を実施した.その結果,古紙微細粉体を添加することで泥土のせん断強度が増加する他,物理・力学特性が著しく変化することを確認した.さらに,処理泥土を地盤材料として再利用する場合には,古紙微細粉体とセメントを併用することで,処理泥土は粘り強い変形性能を示すことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最終目標は,古紙を微細化加工した粉体を用いて高含水泥土を即座に処理する技術を開発し,ため池やダムの浚渫・建設泥土処理・地盤災害復旧を変革することである.本技術を用いることで,特別な機械を用いることなく,即座に泥土の流動性を低下させることが可能となる.本研究を通じて,古紙微細粉体における処理メカニズムを詳しく分析できた他,処理泥土を再利用する際の地盤材料としての特性を調べることができた.
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