研究課題/領域番号 |
19H02237
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
安原 英明 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (70432797)
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研究分担者 |
岸田 潔 京都大学, 工学研究科, 教授 (20243066)
木下 尚樹 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (30263958)
青柳 和平 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 幌延深地層研究センター, 研究職 (40636841)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 熱・水・応力・化学連成 / 連成数値シミュレータ / き裂性岩盤 透水・物質移行挙動 / 地層処分事業 / き裂性岩盤 / 透水・物質移行挙動 / 亀裂性岩盤 / 地層処分技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地層処分時に想定される深地層下における高圧力環境、廃棄体からの放熱に起因する高温環境、セメント材料溶出に起因する高pH環境、海陸接合部の塩水環境という連成環境における岩石亀裂の長期透水・物質移行試験を実施し、透水・物質移行特性の長期変性メカニズムを明らかにする。さらに、『熱・水・応力・化学・連成解析シミュレータiPSACC』を開発し、連成環境下における岩盤の透水・物質移行特性の長期変性を予測し、処分施設近傍の岩盤の長期性能評価を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では単一不連続面を有する花崗岩を対象とし,地下環境を想定した高温・高圧・塩水条件下でラフネス剛性試験および連続透水試験を実施した.ラフネス剛性試験で供試体のかみ合わせを向上させ,連続透水試験で,高温条件下での模擬海水が花崗岩不連続面の透水特性に与える影響を評価した.また透過率の経時変化の要因を検討するため,ICP発光分光分析,不連続面形状計測,走査型電子顕微鏡観察を行った.さらに,熱・水・応力・化学連成場におけるき裂の透水性変化を記述可能な連成シミュレータを開発し,室内試験の再現解析を実施することで開発したシミュレータの妥当性・有用性を検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、地層処分時に想定される温度、応力、地下水環境を模擬した条件で室内試験を実施し、亀裂性岩盤の透水特性の長期変性メカニズムを明らかにした。また、変性メカニズムを記述する現象論モデルを実装した熱・水・応力・化学・連成解析シミュレータを開発した。本研究成果は、地層処分技術の信頼性向上のために必須事項と設定されている課題に真正面から取り組んでおり学術的意義は高い。
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