研究課題/領域番号 |
19H02261
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 英樹 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10212101)
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研究分担者 |
柿元 祐史 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (30812937)
井料 美帆 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (80469858)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 自動運転車 / 交通容量 / 信号交差点 / 混在交通流 / シミュレーション / 安全性 / 交差点 / 自動運転者 / 交通安全 |
研究開始時の研究の概要 |
道路ネットワークのボトルネックとなる交差点において,AVとHDVの間の相互作用を明らかにし,どのような交差点構造でいかに制御を行うことで混在交通流の安全性と円滑性の双方の向上につながるのかについて定量的に把握することが,AVの普及に際して解明すべき重要な課題である.本研究は,交差点部とその近傍において相互に影響し合うAVとHDVの混在環境を表現可能な交通流シミュレータを開発し,AVの普及率や制御アルゴリズムに基づく挙動特性に応じた安全かつ円滑な交差点構造と制御手法を提示することを目的とするものである.
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研究成果の概要 |
信号交差点におけるHDVおよびAV挙動を再現するシミュレータを開発し,AV混在交通流を様々なシナリオの下で再現して安全性と交通容量への影響を分析した.AVには,挙動特性の異なるaAV, nAV, dAV3種を想定した.AVの各種パラメータ設定によっては交通容量を増大させることはできるものの,その際には安全性評価に関わる指標値が危険側に推移する傾向があることが定量的に示された.交通容量をHDVのみの現状交通流の状況の水準を維持した場合,dAVの混入率が100%で安全性評価指標は30.6%改善,安全性を現状水準と同等に維持するという条件下では,aAVにより交通容量を約37%向上することが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
道路ネットワークのボトルネックとなる交差点において,AVの各種性能設定が安全性と交通容量のそれぞれに対してどの程度寄与することが期待できるのかを,AVの混入率に応じて定量的に示したことは,とかく過大評価されがちであったAVの普及に際しての効果と留意事項を現実的に示している点において社会的意義が高い.また,今後開発される自動運転車の各種制御パラメータ設定に際して,有益な情報を示唆するものである.
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