研究課題/領域番号 |
19H02265
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
内田 敬 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (60203535)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | バリアフリー / ユニバーサルデザイン / 歩行支援 / VR(Vertial Reality) / AR(Augmented Reality) / バーチャル散歩実験 / スマホアプリ / 環境音 / 効果音 / QOL / システム開発 / 試用実験 / 街環境音取材 |
研究開始時の研究の概要 |
晴眼者がテレビの旅番組やグーグル「ストリート・ビュー」で享受している疑似旅行体験と同様の経験機会を、視覚障碍者に聴覚情報で提供することを企図している。屋外歩行時の即地的支援情報「ことばの地図」に関する研究蓄積を基盤に、聴覚版「ストリート・ビュー」となる音環境VR(Virtual Reality; 仮想現実)システムを構築する。 早期実用化を目指して要素システム・機器は既存・市販のモノを活用し、視覚障碍者を研究協力者として、屋内外で試用実験を繰り返して逐次的にシステム改善を進める。研究期間前半は着座姿勢で試用できる「ことばの観光ガイド(簡易版)」、後半は音環境を模擬する3Dモデリングに取り組む。
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研究成果の概要 |
視覚障碍者に外出権を保障することを目指して、音声による道案内・まち案内に合わせて歩行時に聞こえてくる環境音などを仮想的に再現する「ことばの観光ガイド」のひな形を、当事者を被験者とする実験を通じて作成した。 音声による道案内・まち案内は、スマホのGPS機能を利用して、その場に即した案内を逐次提供するものである。また、現地に赴く前に、あらかじめ定めたコースについて自宅等で予習するモードも備えている。歩行時の環境音は、ビデオカメラで現地採録したものを加工して、模擬的な歩行状態に合わせて提供する。これらを観光ガイドブックの様に一体化して動画ファイル形式に取りまとめたものが「ことばの観光ガイド」である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
街歩きを疑似体験してもらう場合の課題は、第一に歩行路周辺の物的環境について納得し、安心してもらうことである。自動車の走行音や、周辺歩行者の足音、沿道の商店の呼び込みの声などの環境音について、視覚障碍者はこれまでの体験と照合して、納得できて初めて疑似歩行が開始できる。 第二に、より広範囲の位置関係が明確にならないと、街歩きの実感は得られない。晴眼者が略図や、鳥観図、航空写真等で面的な配置を確認するのと同様のことが、視覚障碍者にも保障されなければならない。 上記の二つの課題に対するひとつの解答を本研究で得た。学術的には視覚障害者の空間認知に関わる知見の拡充、社会的には外出権保障としての意義を持つ。
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