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地方自治体におけるアセットマネジメントシステムの実装課題研究とシステム改善

研究課題

研究課題/領域番号 19H02266
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分22050:土木計画学および交通工学関連
研究機関高知工科大学

研究代表者

那須 清吾  高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (30373129)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
キーワードアセットマネジメント / 橋梁 / 定期点検 / ライフサイクルコスト / 劣化予測 / 長期修繕計画 / マネジメントサイクル / ライスサイクルコスト(LCC) / 実装研究 / 任意時期任意修繕計画点検者心理モデル / 劣化予測精度改善 / 社会基盤 / 地方自治体 / 認知心理学 / 最適修繕計画
研究開始時の研究の概要

不足している予算、技術、人材でも持続可能な地方で実装可能で持続可能なアセットマネジメントシステムを実証的に創造する。点検システムの見直しから点検士の能力改善を踏まえた劣化予測・長期修繕計画の精度改善が自律的に進むシステム開発とその実証的な理論体系を構築する。また、地方自治体で実装可能なシステム開発アセットマネジメントシステム(メインテナンスシステム、及び、その見直しの為のマネジメントサイクルの確立)の為、点検制度およびその精度の改善、点検士の能力改善とともに、今迄出来なかった複数補修方法の任意時期適用による真のライフサイクルコスト最小化と、最適修繕計画の為の劣化予測及ぶ計画システムを開発する。

研究成果の概要

本研究では、点検から劣化予測、長期修繕計画に至るアセットマネジメントに必要なトータルシステムの開発を地方自治体に具体的に実装した。本システムで策定した長寿命化計画と実際の計画の整合性を検証し、補修工法は概ね一致する結果が得られた。管理レベルの設定によりLCCを最適化する方法論を得た。
また、ワーキングメモリと長期記憶の連携を組み合わせた損傷評価分析モデルを整理し、実際の損傷誤差の例を基に誤差要因の整理方法及び誤差の改善方法の例を整理することで、点検士の能力改善の実現、点検データや修繕履歴の誤情報自動検知など、これを踏まえた劣化予測・長期修繕計画立案のシステム理論体系、マニュアルを完成させた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は地方自治体を対象に、定期点検から長期修繕計画立案に至るトータルシステムとしての橋梁アセットマネジメントシステムを初めて実装した事例である。旧来のシステムとの違いは、橋梁のメインテナンスシステムを改善するマネジメントシステムを有すること、任意の時期に任意の修繕工法を組み合わせたLCC最小化計算を実現した国内外唯一のシステムである。従って、現場における橋梁技術者の感覚になじみ、従来の一種類の修繕工法を繰り返すLCC最小化を超えた最適化が実現し、実際の長期修繕計画との一致性が高いが、これを非常に誤差の大きい環境情報、建設時情報、点検情報により実現している点が挙げられる。

報告書

(4件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 測定誤差,時間誤差を考慮した劣化予測補正モデルの構築2022

    • 著者名/発表者名
      那須清吾,工藤徹郎,前田慎一
    • 雑誌名

      土木学会論文集D3

      巻: Vol.78 ページ: 58-77

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社会基盤アセットマネジメントの課題の根本2021

    • 著者名/発表者名
      那須 清吾
    • 雑誌名

      月刊建設

      巻: 65 ページ: 2-3

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] 地方公共団体における橋梁・PC構造物の維持管理に向けた取組み 高知県の橋架アセットマネジメントと大学の役割の連携2019

    • 著者名/発表者名
      那須 清吾
    • 雑誌名

      学会誌「プレストコンクリート」

      巻: 61 ページ: 27-31

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 橋梁アセットマネジメントシステムの発展途上国実装研究2022

    • 著者名/発表者名
      那須清吾
    • 学会等名
      インフラマネジメント技術国際展開研究助成・成果報告シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 「越境しあうインフラガバナンス ―性能とサービスをつなぐ―」 パネルディスカッション 越境しあうインフラとは?2022

    • 著者名/発表者名
      那須清吾
    • 学会等名
      日本学術会議土木工学・建築学委員会インフラ高度化分科会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [産業財産権] 構造物の劣化予測装置、構造物の劣化予測方法および構造物の劣化予測プログラム2020

    • 発明者名
      工藤徹郎、那須清吾、前田慎一
    • 権利者名
      株式会社オリエンタルコンサルタンツ、高知県公立大学法人
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2020
    • 取得年月日
      2021
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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