研究課題/領域番号 |
19H02302
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
西原 直枝 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (90611129)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 温熱環境適応 / 知的生産性 / 熱的快適性 / 着衣 / ライフスタイル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、室内温熱環境を対象とし、温熱環境適応(温熱環境に適応する際の行動や心理反応)が知的生産性に与える影響を明らかにすることである。近年、環境負荷の軽減を行うとともに、オフィスや家庭における居住者の快適性、知的生産性をいかに保つかが重要な課題となっている。本研究では、1)日常生活における温熱環境適応範囲の把握、2)温熱環境適応が知的生産性に与える影響に関する被験者実験、3)温熱環境適応の観点からの既往研究データの再解析、4)温熱環境と持続可能なライフスタイルに関する教材開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、室内温熱環境を対象とし、温熱環境に適応する際の行動や心理反応である温熱環境適応が知的生産性に与える影響を明らかにすることである。本研究では、日常生活における着衣や気流調整などの温熱環境適応範囲を把握し、温熱環境適応が知的生産性に与える影響について、人工気候室における実験室実験により評価した。執務者のメンタルワークロードの指標として近赤外線分光による脳内酸素代謝測定を行い、定量的に精神的負担を評価した。また、持続可能なライフスタイルを実現する上で、温熱環境適応行動を、衣・住生活教育の中に位置づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温熱環境が知的生産性に与える影響については、温熱環境適応という観点を用いて明確にした研究はこれまでほとんどなかった。本研究で得られる知見は、快適かつ知的生産性の高い室内環境を実現する上で基礎的なデータとなる。また、温熱環境適応の考え方は、空調制御や衣服調整など、生活者の適応行動にかかわるため、得られる知見は、生活者のライフスタイルをより持続可能にするという視点においても親和性が高い。本研究で得られる居住者の温熱環境への適応に関する知見について、居住者である使い手側からの視点で衣生活や住生活の教育を検討することにより、持続可能なライフスタイルの実現の一助となることが期待できる。
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