研究課題/領域番号 |
19H02314
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
阪田 弘一 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (30252597)
|
研究分担者 |
高木 真人 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (10314303)
藤原 拓 京都大学, 工学研究科, 教授 (10314981)
西村 文武 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60283636)
村本 真 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (70510296)
小川 里美 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (80442010)
張 浩 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (90452325)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 島しょ / 避難 / 自助・共助 / 災害リテラシー / 個別避難支援計画 / 支援ツール / コミュニティ知 / 災害 / AR / 避難支援計画 / 相互扶助 / 観光地 |
研究開始時の研究の概要 |
福岡県宗像大島は島内施設が2017年世界遺産登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産となり、観光客急増が見込まれる。ただし人口減少と高齢化は急速に進み、島の南北には西山断層が横断する。災害発生時には離島ゆえ孤立し、外部からの救援・支援が困難なことが予測され、要支援者を含む島民そして観光客の生命維持・安全確保が課題となる。 本研究では宗像大島をケーススタディに、島内コミュニティの相互扶助体制をベースに、災害看護と都市・建築防災、水環境の学問領域から、島民と観光客の自助・共助による避難環境を構築する上で欠けた部分を補う支援ツールの提案・実装を通し、島しょ避難支援モデルを開発する。
|
研究成果の概要 |
1)災害リテラシーを向上させる防災ツールとして、①生命確保に有用な情報を掲載した観光マップ、②プロジェクションマッピングを活用した3Dハザードジオラマ、③主観視点で閲覧できる3DCG型ハザードマップ、④木造建物群の地震応答の可視化システム、⑤スマートフォンでエリア内を探索するAR避難シミュレーター、⑥地域特性が表現できる水害ジオラマシミュレーター、を開発、現地に実装した。実装実験により、④を援用した⑤の有効性の高さを確認した。 2)個別避難支援計画の適正化のため、要支援者ごとに適切と判断される支援担当候補者リストと決定材料となる各候補者の各種情報を提供するツールを開発、その有効性を確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界遺産資産を有しながら、災害時には長らく孤立し、頼れる人材も不在であることが想定される島しょを対象に、その地に居合わせる多様な人々の災害時の生命確保に資する支援ツールを開発するという点で、学術的意義が明確な取り組みである。加えて、①災害発生時に公助を期待できない厳しい状況下で、自助・共助による適切な避難環境を構築すること、②多様な側面からの支援ツールの構想・開発・実装を、開発の簡便性とオープンソース化を視野に入れてデジタル技術も豊富に援用すること、を目標とした点で、当地のみならず様々な災害時リスクを抱えながら、その対策が見過ごされてきたエリアに対する汎用性も見込まれ、社会的意義も高い。
|