研究課題/領域番号 |
19H02335
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
奥冨 利幸 近畿大学, 建築学部, 教授 (70342467)
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研究分担者 |
谷川 竜一 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (10396913)
包 慕萍 大和大学, 理工学部, 教授 (40536827)
岡村 健太郎 近畿大学, 建築学部, 准教授 (50737088)
林 憲吾 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (60548288)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 東アジア / 住宅地 / 都市計画 / 都市開発 / 都市基盤 / ガーデンシティ / モダニズム / 住宅改良運動 / 近代 / 北京 / 上海 / 広州 / 韓国 / 満鉄 / 衛生 / 田園住宅 / 租界都市 / 華僑住宅地 / 近代都市 / 近代住宅 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、近代東アジアにおいて、大規模開発された住宅地とそれを支える都市基盤の成立、開発モデル、生活スタイルの実態と戦後の再編を対象に調査する。また、各都市が受けたユートピア、モダニズムやデモクラシー(住宅改良運動など)の社会思想の影響を通時的に考察し、都市基盤と住宅地を通して、従来の国別、分野別に分化されていた都市史、建築史研究を統合して、新しい「東アジア近代都市建築史」を構築する。そして、グローバル化の進む東アジアの各都市において、「近代都市の知」を生かした未来像を提案することを試みる。
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研究成果の概要 |
近代に開発された大規模住宅地の現地調査は、2019~2023年度に中国の大連、北京、上海、韓国のソウル、日本の東京と大阪にて実施した。そして、住宅を実測し、多言語文献の収集を行った。これらの調査データによって、住宅地計画、住戸プラン、住民構成、生活様式について歴史的検証ができた。そして、東アジア全体の住宅地を俯瞰的な視点からの検証を可能とするために、東アジア住宅年表を作成して、日本、中国、韓国の比較検証を行った。その上で、3回に渡って、国際シンポジウムを主催して、本研究分野の専門家を招集して、東アジア住宅地の形成を多視点から検討した。今後、東アジア近代住宅通史の構築に向けた礎となる成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2013年に日本で都市史学会が創立されたことで、細分化されていた専門分野を統合する新潮流を導いた。そして、2018年6月には、日本、中国、韓国の研究者により、ソウルにて「東アジア都市史学会」が創立された。まさに「東アジア」を都市史学の一つの地域単位と見なす前兆とも受け取れる。本研究は、このような当時の学術的新動向と呼応する先端的研究課題であり、近代東アジアの都市空間の変遷を全貌的に把握するという開拓性がある。
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