研究課題/領域番号 |
19H02406
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
香川 敬生 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (50450911)
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研究分担者 |
野口 竜也 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (20379655)
池田 隆明 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (40443650)
盛川 仁 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (60273463)
吉見 雅行 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (00358417)
後藤 浩之 京都大学, 防災研究所, 准教授 (70452323)
吉田 昌平 株式会社大崎総合研究所, 研究部, 研究職(主任研究員) (80868042)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 地表地震断層 / 震源近傍域 / 強震動 |
研究開始時の研究の概要 |
地表地震断層を伴わない地震の地震動が既往観測記録を統計解析した平均よりも有意に大きい一方で,地表地震断層を伴う場合は平均よりも有意に小さいとの既往研究がある。また,地表地震断層ごく近傍で断層変位による構造物被害が見られる場合も地震動による被害が小さい事例が散見される。 本研究では,地表地震断層の有無を指標に,震源近傍の強震動を生じる断層破壊過程,観測点および被害地点の地盤条件を精査し,(1) 地表地震断層ごく近傍で地震動が小さいことの検証とその要因,(2) 地表地震断層を伴わない場合の地震動が大きい要因,を網羅的に分析し,得られた知見からその再現を試みる。
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研究成果の概要 |
地表地震断層直上域において,周辺部に比べて地震動による被害が小さい事例が散見される。この要因を探るため,動力学的断層破壊モデルおよび断層破砕帯が地震動に及ぼす影響の両面から検討を実施した。 過去の地震から導かれた地表断層の有無による運動学的な仮説が動力学的にも再現できることを確認し,階層構造を持つ理想的な地震像に地表面効果と応力降下量の深さ分布を与えることで浅部すべり速度が小さくなる可能性を示した。また地表地震断層周辺での物理探査および断層破砕帯での試料採取から,断層破砕帯が強震動を低減させることが示唆され,これらが相乗的に作用することで地表断層直上域の震動被害を小さくしている可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大地震による断層近傍の地震動は大きな被害をもたらすため,その特性を把握しておくことは重要である。本研究では,階層構造を持つ断層に地表効果を導入した動力学的な地震像を新たに構築したことが今後の震源近傍地震動研究の発展に寄与するものと考えられる。また,断層破砕帯におけるS波探査およびボーリングによる試料採取と動的変形特性の把握は既往実施例のほぼ無い試みであり,得られた結果も興味深く今後の活用が期待される。 加えて,明瞭な活断層のみならず,地表地震断層を伴わないひと回り小さな規模であっても震動被害を生じ得ることが示唆され,地域の地震環境に即した地震動予測の必要性を示したことが社会的意義となっている。
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