研究課題/領域番号 |
19H02417
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26010:金属材料物性関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田原 正樹 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (80610146)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | マルテンサイト変態 / 形状記憶合金 / 超弾性 / 応力誘起変態 / 単結晶 / チタン合金 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者は応力によって誘起されるマルテンサイト変態の結晶学的特徴が、従来の定説と全く異なるものであることを新たに発見した。本研究ではどのような条件でどの程度差異が生じるのかを実験的に詳細に解明し、その具体的機構を明らかにすること、さらにこれらから得られる知見をもとに超弾性の機能劣化の克服が可能であるかどうかを検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
応力誘起マルテンサイト変態の結晶学的特徴を最新の分析装置を使ってその場観察・測定し、従来の結晶学的理論の再検証を行った。従来は応力誘起するマルテンサイトは熱誘起マルテンサイトと同じであると考えられていた。本研究で詳細に解析した結果、応力誘起マルテンサイトは格子定数を変化させることで母相との界面の適合性を維持しながら生成することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
応力誘起マルテンサイト変態は形状記憶合金が持つ「超弾性」機能の根幹をなす現象であるにもかかわらず、1980年代に行われた研究以降、基礎的研究が十分に行われてこなかった。本研究の成果は応力誘起変態の学術的基礎の再検証に資すると考える。また、得られた成果は超弾性機能の向上に向けた材料設計理論の構築に今後重要な役割を果たすものである。
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