研究課題/領域番号 |
19H02476
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26050:材料加工および組織制御関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古島 剛 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (30444938)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | ダイレス引抜き / マグネシウム合金 / 結晶組織制御 / その場観察 / 生体吸収性材料 / マグネシウム合金管 / 塑性加工 / 非一様場 / マグネシウム |
研究開始時の研究の概要 |
輸送機器の軽量化や生体吸収性材料として用いられるマグネシウム合金(Mg)合金の低強度・低延性化・低腐食性を解決する手法として結晶組織制御が有効である.本研究は,局所加熱,引張変形と被加工材の移動によって非一様の温度場・ひずみ速度場・ひずみ場を実現するダイレス引抜き法における双晶誘起動的再結晶を基にした組織制御法を開発する.非一様場の環境下で塑性変形と双晶形成に伴う動的再結晶の進展を,局所加熱顕微鏡下のその場観察によって明らかにする.非一様場環境下における組織形成メカニズムを解明し,ダイレス引抜きによるMg合金の組織制御法を確立し,高強度・高延性・高耐腐食性を持つ高性能Mg合金極細管を創製する.
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研究成果の概要 |
本研究ではダイレス引抜きで見られる特徴的な「非一様場」における塑性変形現象に着目し,非一様な温度場・ひずみ速度場・ひずみ場によって誘発される新たな塑性加工法+双晶誘起の結晶組織制御法の開発を行った.意図的な非一様な温度場・ひずみ速度場・ひずみ場を作り出し,塑性変形と結晶組織変化を連続観察し,非一様な温度場・ひずみ速度場・ひずみ場における塑性変形と双晶の形成に伴う結晶組織制御法の提案とそのメカニズムの解明する.またそれらを応用したダイレス引抜きによる微細結晶粒を有する高性能極細マグネシウム合金管材の創製法の開発を実現する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した結晶組織制御法に基づくダイレス引抜き加工方法は,血管狭窄症などを治癒する生体吸収性マグネシウムステントに応用することが可能である.血管内で治癒後にステントが分解されるため,ステント除去の再手術が不要であり,患者のクオリティライフの向上に寄与できる.
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