研究課題/領域番号 |
19H02587
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分29010:応用物性関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
堤 潤也 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 研究グループ長 (30573141)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 有機薄膜トランジスタ / バイオイメージング / バイオセンサー / 非標識 / 変調分光 / トランジスタ |
研究開始時の研究の概要 |
バイオイメージング技術は、細胞や生体分子の機能を明らかにするのに必須の基盤技術である。生体物質は可視光に対して透明なため、蛍光標識を行ったうえで蛍光顕微鏡を用いて観察するのが最も一般的であるが、標識による生体物質の機能損失やスループット低下が大きな問題となっている。本提案では、有機薄膜トランジスタを用いた新原理の非標識バイオイメージング技術の実証研究に取り組む。
|
研究成果の概要 |
トランジスタチャネルの蓄積電荷密度が生体物質の吸着に対して敏感に変化することを利用し、その変化を、トランジスタチャネルの電荷分布を可視化する独自技術(ゲート変調イメージング)を用いて可視化することで、生体物質の非標識イメージングが可能な新技術を開発した。数nm程度の吸着物をリアルタイムに可視化可能な感度を達成するとともに、抗体等の生体分子間の特異選択的な吸着の様子を捉えることに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電気二重層を用いた新原理のイメージング技術を確立し、極微量の生体分子間の相互作用を、非標識・リアルタイム・広視野で観測可能な従来にないイメージング性能を達成した。今後、当該技術の優位性を発揮できるアプリケーションとして、生体組織の未知の動態の可視化や、DNAマイクロアレイやプロテインアレイといった高スループットの生体分子間相互作用スクリーニングへの応用研究を継続し、学術・産業応用の双方にインパクトのある成果につなげていく。
|