研究課題/領域番号 |
19H02699
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
井上 将彦 富山大学, 大学本部, 理事・副学長 (60211752)
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研究分担者 |
大石 雄基 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (00778467)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | ロタキサン / シクロデキストリン / バイオプローブ / 円偏光発光 / フォトクロミック材料 |
研究開始時の研究の概要 |
シクロデキストリン内にパイ共役系蛍光分子を封止したロタキサン型蛍光色素は,シクロデキストリンの包接により特定数の蛍光分子が外部環境から遮断されているので,量子収率が溶媒に依存しない,極めて耐光性が高い,濃度に依存せずエキシマー発光を示す等,特異な光物性を示す。本研究ではこの封止化による特長を活かし,単一分子イメージングに適したバイオプローブ,多彩なカラーバリエーションを有する円偏光発光分子,薄膜状態でも安定して異性化するフォトクロミック分子の3種の革新的な機能性分子を開発する。そして本研究を通し,未だに報告例の少ない“分子封止型色素”を色素の一分野として確立することを目指す。
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研究成果の概要 |
シクロデキストリン内にパイ共役系分子を封止したロタキサン型色素は,シクロデキストリンの包接により特定数の分子が外部環境から遮断されているので,量子収率が溶媒に依存しない,極めて耐光性が高い,濃度に依存せずエキシマー発光を示す等,特異な光物性を示す。今回,テンプレート制御クリック法を利用して,単一分子イメージングに適した色素や多彩なカラーバリエーションを有する円偏光発光分子の高収率合成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回合成したロタキサン型色素の設計は,外部環境から“防弾ガラス”で保護された孤立空間内に,特定数の蛍光分子を封止できる。この種の“分子封止型色素”は特色ある光物性が予見されていたものの,合成の難しさ等の理由から報告例は未だに少なかった。本申請研究では,ロタキサン型蛍光色素の汎用性の高い合成法を開拓し,有用なロタキサン型色素群の創製することで“分子封止型色素”の学術の確立に貢献できた。
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