研究課題/領域番号 |
19H02721
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
西村 貴洋 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (50335197)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 不斉合成 / 触媒 / 有機合成 / 立体選択的反応 / 遷移金属 / アルケン / 芳香族化合物 / イリジウム / C-H活性化 / 遷移金属触媒 / 付加反応 / 環化反応 / ヒドロアリール化 / ロジウム / 分子変換 / アルキル化 / 付加 |
研究開始時の研究の概要 |
遷移金属触媒による不活性C-H結合の不飽和結合への直接的付加反応は,無駄になる原子が全くない理想的な反応であり,有機分子変換における従来の反応プロセスを大きく変える可能性を持つ.本研究では,これまで困難であったC-H結合の多置換アルケンへの直接付加反応を,高度に立体電子制御した不斉配位子をもつ遷移金属触媒によって実現し,新たなキラル分子合成プロセスを確立する.また,C-H活性化と付加を含む新反応プロセスとして,連続C-H活性化による分子変換法とC-H付加を経るレドックスニュートラル型キラルビアリール合成法を開発する.
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研究成果の概要 |
遷移金属触媒を用いた立体選択的C-H結合の炭素-炭素不飽和結合への立体選択的付加反応を基盤とした新反応プロセス開発を目的として研究を行い,以下の新反応の開発に成功した.1)芳香族C-H結合の不斉付加反応,2)sp3 C-H結合の不斉アルキル化,3)C-H結合の連続的アルキル化を利用した環化反応,4)sp2 C-H結合のアルキル化およびアリル化,5)ロジウム触媒による不斉アリール化反応,6)イリジウム触媒による不斉環化反応とイミドの不斉付加反応,7)移動水素化触媒を用いた糖誘導体の変換
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遷移金属触媒を用いた不飽和結合へのC-H結合の付加反応は,無駄となる原子のない高原子効率型反応であり,その開発は有用な有機化合物合成プロセスに必要不可欠である.本研究で開発された反応は,様々な炭素骨格を立体選択的に構築する新しい手法である.不斉付加反応にも成功しており,生理活性物質や天然物など幅広い化合物の効率的な合成にも応用できる可能性を持つ.
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