研究課題/領域番号 |
19H02744
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 青山学院大学 (2020-2022) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
島田 林太郎 青山学院大学, 理工学部, 助教 (70548940)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | ラマン分光 / 温度計測 / 多変量解析 / 分光画像計測 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、生体分子そのものとレーザー光の相互作用により発生するラマン散乱光をもとに、プローブ分子などを用いず非侵襲的に細胞内物質の温度を直接計測する新たな細胞内部温度可視化手法の開発を行う。自家蛍光などの背景信号の強い生体試料においても正確かつ高速に温度分布計測が可能な測定法を確立し、もって多様な分子種が共存する複雑な化学環境である細胞内の化学反応場の理解に資することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、ラマン分光を基盤技術として用い、細胞内部の物質分布や温度分布を非染色で可視化する新しい分光顕微鏡の開発を目的として研究を行った。これまで細胞観察においてはほとんど利用されていなかった低波数スペクトル領域を高速に観測できる新規顕微イメージング装置を開発し、拡張された測定領域から得られたラマン信号を用いて細胞内のタンパク質、脂質、水などの分布を可視化可能なことを示した。さらに信号解析に係るノイズ低減処理法を開発し、温度計測や物質分布解析の精度向上を達成した。開発した装置を用いて、生細胞の温度分布イメージングを行い、細胞内部に温度の不均一性が存在することを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではラマン分光を基盤技術として用い、細胞内部の物質分布や温度分布を非染色で可視化する新しい分光顕微鏡の開発を目的として研究を行った。本研究で開発した装置は細胞内化学環境を侵襲することなく温度計測を行う新たな方法論を提供するものであり、細胞機能や細胞活性の評価に利用可能であると期待される。
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